日本共産党 田村智子
コラム

【09.09.25】まさかの新型インフルエンザ

運動会も連休も自宅療養に

連休明けの昨日、「治癒証明をもらってください」と学校からの連絡。
「やっぱりそうだったか」と、今朝は娘をつれて、まず病院へ。
我が家にも、娘が新型インフルエンザが連れてきていたのです。

連休直前の17日の朝のこと。
「昨日の夜、37度こえる熱があった」という娘に「もう下がっているでしょう」と私。
最近、自分から検温をして「熱があったら学校が休める」と楽しみにしている様子に、またいつものことかと思っていたのです。

ところが…。差し出された体温計は38度を超えていました。
この時期に急な発熱、まさか、といやな予感。
午前中、仕事のやりくりをつけて病院に一緒にいったのは夫です。
「インフルエンザA型でした」とメールがあってからは一騒動でした。

娘の学校に連絡を入れ、「職場体験」で高齢者施設に行っている息子はどうしたらいいのか、中学の担任ともやりとりをしながら帰宅。
粉吸入のリレンザ(抗インフルエンザ薬)を吸入したあとは、副作用の心配があるからと娘のそばに(結局、何もありませんでしたが)。
娘はつねにマスク、マスクを触れば手洗い、
食事も少し離れたところでとり、食事中に咳が出そうになればハンカチでおさえ…。
その成果でしょうか、家族は幸い、感染しませんでした。

ニュースでは小学生が命にかかわる症状になったことが伝えられる一方で、
娘はといえば、「これがインフルエンザなのか?」と思うほど軽症でした。
熱は39度を超えましたが、食欲もまあまあ、インフルエンザ特有の発熱による体の痛みもなく、「ヒマ〜」と部屋をうろうろするほど。
高熱もたいして続かず、37度台の微熱がしばし続いて、おしまい、でした。

日本での発症の早期に、ホテルの個室に隔離された方々が「大変な病気にかかったという実感がない」と話していたことを思い出します。
流行によってウィルスを「進化」させるわけにはいきませんが、
基礎疾患がない場合には症状は軽いことは、正しく伝える必要があると実感しました。

感染力が強いので登校禁止は当然ですが、よりによって運動会が19日、翌日から連休というタイミングで感染するとは!
今年こそ運動会は最初から最後まで見に行くぞ!と、気合いを入れていただけに悔しい。
(昨年は、10月総選挙の様相がつよまり、新宿駅での大街頭演説があったのです)

一番悔しいのは娘でしょう。
「かけっこで一位をとるチャンスだったのに」(ほんとかどうかは…)
「竹取合戦で、赤は勝ったかな」
「今年のダンスは楽しみだったのに」
運動会当日は、ぽつりぽつりと思い出したように言葉が出てきました。
「ほんとにそうだよね〜。今年はおかあも絶対見に行ったのにね〜」
一緒に思いきり悔しがっているうちに、気分は少し晴れたようです。

私の携帯に、娘の友達から運動会の報告のメールも届き、娘も喜んで返信して、我が家の運動会は終わりました。

それにしても、クラスでほかに感染者がいなくてよかった。
運動会と学級閉鎖が重なったらどうなるのか、考えると恐ろしくなります。
運動会を延期してもしなくて「誰が感染を広げたか」という気持ちになるのは当然ですから。
かつてない事態に学校も見舞われているのだと、思い知らされました。
危機管理、という言葉が本当に身近に感じられる我が家のインフルエンザ騒動でした。