コラム
【09.09.05】初めて聞いた、歌った「国税のうた」
全国税東京地連の定期大会にて
「高鳴る足音 大地にゆらぎ 声高らかに われらは歌う
しあわせ願う心はひとつ
腕とり 強く 方をくみ 明るい職場をつくるため 進む 国税労働者」
(久保川輝昭・作詞 北川冬彦・補正 岡田和夫・作曲)
労働組合の大会が歌声で始まる、初めての体験でした。
税務署で働くみなさんの労働組合、全国税労働組合東京地方連合会の定期大会に来賓として参加したのです。
新政権が誕生するなかでの大会、「労働者の要求で政治を動かそう」という意気込みが伝わるあいさつが続きました。
私も「納税者憲章」など、民主党と意見の一致する課題で、大いに政治を動かしたいとあいさつしました。
同時に、公務員攻撃など危険な動きと対決することも。
税務については、とくに自営業のみなさんから切々とした訴えを何度聞いてきたことでしょう。
赤字でも、借金してでも消費税を収めなければならない苦しみ。
「消費税が納められないような商売なら、やめてしまえばいい」と税務職員から暴言を受けた悔しさ等々。
「国民のために役立つ仕事をしたいと願っているのに、そういう仕事を奪い、公務員を苦しめてきたのは自民党政治ではなかったか」
「成果主義、ノルマ主義で、公務員をかりたててきたのではなかったか」
「国民の命やくらしを守るために、公務員のみなさんが働けるよう、みなさんと力を合わせて政治を変えていく決意です」
「国税のうた」についても一言ふれました。
1番の歌詞「明るい職場をつくるため」は、2番では「住みよい社会を創るため」とあります。ここに心が動かされたのです。
税金の集め方はどうあるべきなのか、命を削ってでも税金を納めるよう求めるのではなく、
体力に応じて、社会に生かして、納税をすすめる。
税金の集め方・遣い方を正していくことが、働きがいのある職場をつくることにもなるのでは、と思えて仕方ないのです。
全国税のみなさんは、露骨な組合差別を受けてきたことも、国会秘書時代に知りました。
官僚がつくったもう一つの組合と比して、明らかな昇給・昇格の遅れが組合員のなかに広がっていたのです。
人の苦しみ・痛みを理解しない上層部には、庶民の痛み・苦しみも理解できないでしょう。
「国税のうた」にこめられた思いのほんのひとにぎりしか、私にはまだわかっていないのだと思います。
それでも、この歌がこれからも歌い継がれていくことを願わずにいられません。
あらたな決意をこめて歌う時代も始まっているのです。