日本共産党 田村智子
コラム

【09.09.01】ここからが日本共産党の真骨頂だ!

ふみとどまったが悔しい9議席

8月はまったく更新しないままになってしまいました。
総選挙でかけまわっていて、パソコンの前に座るゆとりがなくなっていました(持ち運びようを持っていないのがいけないのか…)。

「議席が一つ増えれば、志位委員長が国会の党首討論に出られます」
「建設的野党として、政治を変える提案をどんどんやっていきます」
――街頭で、全力で訴えていたなかみです。

現有議席をふみとどまって減らさなかった、とても大切な結果です。
でも、やっぱり10議席にはなんとしても届きたかった。
東京で、笠井亮さんに続いて、谷川智行さんまでは押し上げたかった…。
都議選で得た72万表が確保できれば届いていただけに、悔しい…。

それでも4年前の選挙結果のときとは、全く違う気持ちで結果を受け止めています。
4年前は、こともあろうに自民党の圧勝、
政治もくらしもどんづまりにした張本人たちの勝利に「どうなっているんだ」と、本当に大きなショックを受けました。

今回は、自民党が壊滅したに等しい結果。
では、民主党だけでも法律を通せるだけの議席を占めて、何をどう変えるのか、民主党につきつけられているのですから。

この選挙戦の最中、夜8時に宣伝カーを降りてから、池袋駅周辺の公園で、若者たちといっしょにアンケートを短時間やりました。
サラリーマン風の20〜30代の男性に「選挙に行きますか?」と声をかけて、「行く」「行かない」のシール投票をしてもらう。

ほとんどの若者が元気に「行きます!」と答えることに感動しました。
「どこに投票するかは、もう決めてますか?」と続けて聞くと、「自民党には入れない」の答えが圧倒的。
民主党圧勝になるのも予想できた対話でした。

「日本共産党はどう?」
「共産党いいですね。でも、一つ二つ議席が増えてなにが変わるんですか」
「一つ増えれば、党首討論に志位さんが出られるんだ」
「あ、それいいですね」
「これまで民主党しか党首討論できないのに全然やってなかったでしょ? 本当は国会やっている間、毎週、党首討論する約束だったんだよ。共産党が10議席以上になったら、やらないなんて許さないから…」

こんな会話ができて、なかなかに有意義でした。
でも、この対話の規模が広がりきらなかった、これが私たちの力不足。

それにしても、オセロゲームのように圧倒的多数の勢力が変わることには、恐ろしさも感じます。
小選挙区で民主党は47%の得票率で、74%の議席を獲得。自民党は39%で21%の議席。
どちらが制するか、というゲーム感覚の面白さはあっても、過半数の票が議席に生かされていないことには、戦慄を覚えます。

これから波乱万丈、大激動が始まる、すごい時代です。
「どう変わっていくのか」と多くの方が、虎視眈々と政治を見つめることになります。
それが、「どう変えていくか」という意識になったとき、「政治を変えるのは自分だ」とより積極的になったとき、社会変革が始まるのではと思います。

電車を乗り継ぎながら、葛飾区内を、そして東京中を回った選挙でした。
最終日には若者たちと、外苑前交差点で有楽町で、そして新宿でマニフェストも一生懸命配りました。
最後の新宿では、めまいもしてきました。

夜8時前に新宿で宣伝カーをおりて、葛飾区内にもどり、夜11時まで小選挙区候補の新井杉生さんと一緒に亀有駅に立ちました。
私も精一杯、候補者のみなさんと心一つがんばれたこと、
私自身のこれからがまだ決まらない、その戸惑いを払拭して行動できた、それは嬉しいことでした。

このHPも実は、どんな立場で「思いをつづるか」に戸惑っていて、更新できていませんでした。
当面、日本共産党を大きくしよう!の決意で、「つづって」いきます。
日本共産党への素朴な質問も、寄せていただけたら、私なりの返事を書いてみたいと思っています。

ここから、新しい時代をつくる真骨頂発揮のとき! 
新たな決意でがんばります!