日本共産党 田村智子
コラム

【09.07.27】娘の一人旅?

夏休みの計画が立てられない・・・

「つまらないから小諸に行く」と、前日から言い張って、自分で祖父母に電話で「行っていい?」とたずね、カバンに着替えをつめこんでいた娘。
とうとう「一人で行かれる」と小諸に行ってしまいました。

「一人で」は新幹線のなかだけではありましたが…。
上野駅まで、息子と私で送りに行く道すがら、「ほんとに行くの?」を連発したのは息子です。
中学生の夏休みは、部活動と試合で明け暮れるのですね。
小学生とのギャップに、息子自身が驚くというか、何か釈然としない気持ちになるのでしょう。

自分が中学・高校のときも(実は小学生のときも)、短い夏休みのほとんどが合唱と水泳で終わっていたように思います。
当時は、親も仕事に夏季休業などないのが当たり前でしたから、なんの矛盾も感じませんでした。
週休2日になり、バカンスまではいかなくとも休みをとれる働き方が30年前と比べて広がっているなかで、中学生をもつ家庭ではどうしているのでしょう?

今年はそれに加えての総選挙。
本当に予定が立てられない…。子どもにとっては災難な選挙となってしまいました。

新幹線のホームで「行ってきます」と手を振る娘。
たくましくなったものだと、感心します。
昨年、東京から連れて行ったミニチュア・ダックスフンドとの再会を楽しみにしているので、親から離れる寂しさはほとんどないみたい。なんだか複雑です。

実は、一番複雑な心境になっているのは息子。
食事のとき、寝るとき、お風呂に入るとき「そうだ、いないんだっけ」と何度つぶやいたことか。
家ではけんかばかりなのに、ほんとは妹思いの兄なんですね。

それではと、この機会に息子と色々話す時間を持ちました。
部活のこと、選挙のこと、娘が学校で実は悩みをもっていること等等。
半分大人の息子を、それにふさわしい位置において話をしたのは、はじめてかもしれません。
せっかくの娘の一人旅ですから、我が家でも有効に生かさなければ。
さて金曜日まで、どうなることでしょう。