日本共産党 田村智子
コラム

【09.07.21】やっと「解散」の日がやってきた

私も決意をあらたにがんばります

「どんづまり解散」と呼びたくなります。
タイミングは最悪、でも、もう先延ばしもできない。
解散のタイミングだけでなく、政治の先行きも「どんづまり」です。

98年の参議院選挙以来、すべての選挙を「予定候補者」あるいは「候補者」という立場で迎えていました。
今回は日本共産党員として、東京都の副委員長として、
時代を切り拓く草の根の一人として、がんばることになるでしょう。

正直にいえば、心境は複雑です。
負けちゃいけない選挙で、届かなかった悔しさが、改めてこみあげます。

時代の激動はすさまじい、そのなかで自分がどういう立場で、どういう部署で政治革新の事業を担うのか、また、私の人生にも激動があるでしょう。
先のことは、今を全力でたたかって初めて様々な可能性が拓けるんだと思います。

解散、という日ですが、私は夕方から、街頭ではなく学習会に参加していました。
「東京 東部街づくり懇談会」、テーマは「オリンピックを理由とした巨大開発について」。
あらためて準備していて、自分の勉強不足も痛感しました。

巨大開発の最たるものとして、都議選挙でも問題にした外自動車道路(三環状道路)。
石原都知事が就任した99年には、オリンピックとはまったく無関係に、東京にあらたな経済の需要をよびこむために、都政の中心課題にすえられていたのです。

いま必要だからではなく、これからもっと物流もすすめ、経済の様々な拠点としての東京をつくることを大掛かりにねりあげていたことになります。

東京をどういう街にするのか、都市とはどうあるべきか、本格的な検討・論争がもっと必要だと痛感します。

同時に、大きな自動車道路はどれも巨大地下トンネル。それでは彫り上げた土等はどこに?という疑問も。
江戸川区、葛飾区で急浮上している「スーパー堤防」という巨大埋め立て事業と無関係なのかどうか。

懇談会に参加しているのは、建築関係、法曹関係、日本共産党の区議団など。
ざっくばらんに、街づくりについての議論も交わされ、とても勉強になりました。
「法律上の違法性がないと、裁判で差し止めるのは困難」など、巨大開発に関わる訴訟についても問題意識がふくらみました。

それにしても、国の巨大道路建設に事実上のゴーサインを出す「国幹会議」では、外環自動車道路の建設について、自民・公明・民主党の国会議員がそろって賛成。
ダム建設は反対しても、道路には反対しないのかと、民主党の態度に腹立たしい気持ちがわいてきます。

群馬県の八場ダムは、住居のほとんどがたちのいてしまってから「反対」「工事中止」を主張する。
でも、これから工事が始まる白紙状態の道路建設には「賛成」する。
これでいいのか、今、反対しないでどうするのか!

政権交代だけでは政治はかわらないことが、懇談会のなかでも浮き彫りになってきました。