日本共産党 田村智子
コラム

【09.06.21】雨!雨!の「住宅デー」

東京土建のみなさん、お疲れ様でした

前日の真夏の晴天が一転しての土砂降り。
「こんな雨のなかで、住宅デーやるのかな」とつぶやきつつ9時過ぎに自宅を出発しました。

年に1回、東京土建のみなさんが都内各地で開催する「住宅デー」。
雨のなかの開催を激励したくて、また、景気対策への意見も短時間でも聞きたくて会場をいくつか訪ねることにしました。

地域の支部ごとに、公園や神社を借りての「お祭り」です。
例年、木工工作に子ども達がむらがり、カキ氷や焼きそばをほおばる姿もみられるのに…。
ああ、昨日の天気がうらめしい。

「大変な雨になりましたね」と声をかけて会場を訪ねると、
なんとか雨をしのごうと藤棚にブルーシートを敷いたり、急遽、テント張りをしたりと、みなさん、雨のなか大奮闘しておられました。
「これじゃ、人が集まらないよな」と苦笑いしながらも、笑顔の会話。

人の姿はなくても、「包丁とぎ」の順番を待つ「包丁」「ナイフ」は並んでいます。
1年1回、この日を心待ちにしている方が大勢いらっしゃることがわかります。
大工道具の手入れをしている職人さんの組合です。包丁は次々銀色に光っていきます。

「個人の住宅の耐震診断や耐震補強はどうしたらもっとすすむでしょう?」
お客さんがいないことをチャンスと、日頃、気になっていた問題で意見を聞いてみました。
「耐震は、一番は土台が大切だから、本当は家をもちあげて土台がどうなっているかをみないとだめ」
「それには費用がかかりすぎるからね…」
一人暮らしの高齢者の方も多い葛飾区。これは簡単にはいかない課題です。

せめて揺れ始めて避難するまで家が崩れない、そんな耐震補強はできるのか、聞いてみました。
「外から補強材で補修はできるけれど、それは見た目がねぇ…」

耐震診断の補助金、耐震化のための補助金も、くらしがぎりぎりの家庭にとってはそれだけでは足りないでしょう。
どうするか…。
悉皆調査でもいいから、率直に住民のみなさんの声を聞いて本気で検討しなければと思います。
そういう仕事を私もしていきたい。

「建設業者のみなさんが元気にならないと、景気はよくならない」
半年ほど前に、ある料理屋さんで聞いた声です。

本当は必要なくらしにかかわる建設関係の仕事がたくさんあるのに、この冷え込み。
政治の出番だとますます感じます。

それにしても雨!雨!雨!
私も頭から足先までみずみずしさいっぱいに。
昼頃訪ねた会場では、「カキ氷食べていって」「綿菓子も」とご馳走になり、傘をさしながら甘味を味わいました。

みなさん、本当にご苦労様でした。
どうぞお風邪をひかれませんように…。