日本共産党 田村智子
コラム

【09.06.19】いざ公開討論へ!

現職4人と舌戦になったでしょうか

東京青年会議所が主催する公開討論会。
今年の都議選前は、開催されるのは都内4つの選挙区だけとのこと。嬉しいことにその一つが葛飾区でした。

午後7時開会、説明があるかと30分前に会場に行くとやっぱり私が一番乗りでした。
そこは新人ですから、現職のみなさんより早く着いていないと、という気持ちもありました。

始まる前は世間話を和やかに。
政策論争は個人的な感情のぶつかりあいとは違いますから、「初めまして」に始まり、時に笑い声も起こるしばしの時間が流れました。

開会時間、舞台袖に移動して「座席が結構うまっているじゃない」と声があがります。
前回とくらべて、参加いただいた方が多かったようです。
関心をもって足を運んでいただいた方に感謝です。

そしていざ討論開始!
区内の中小企業の苦境を反映して、最初のテーマは、景気対策、中小企業対策についてでした。
私が話したのは、緊急策としての融資制度の拡充・生活資金貸し付け。そして、冷え込んだ個人消費への対策として、家計応援策(高齢者医療費無料化や返済不要奨学金制度など)。

緊急融資制度では、各党大きくは一致します。「家計応援」という主張はわたしだけですが、
政策の違いを鮮明にできただろうか、「政策論争」になるだろうか、と一抹の不安に。
緊張もあって、私も最初の発言はおとなしめだったので、よし2問目からは、と気持ちをきりかえました。

医療体制をどうするかの設問。
23区東北部(葛飾、荒川、足立)の体制の遅れを具体的に指摘した上で、
「民間の努力では限界。東京都が政策を持って整備すべき」と踏み込みました。
その一つは、東京都が出資してしている東部地域病院を都立病院に引き上げて、医療体制を充実させること。
都立病院半減計画への反撃の発言です。

ところが他党が反論しない。
都立病院再編をすすめているのだから、私の発言に反論するかと思ったのに、また肩透かし。

そこで3問目は、もっと積極的にいきました。
経済対策、都の税収をあげるには中小企業の活性化が必要ではないかというテーマ。
「高速自動車道路建設に巨額の予算をつぎ込むのをやめ、くらし密着の公共事業を」と主張すると、「三環状道路は必要」と自民党2人とやっと論戦らしくなりました。

「オリンピック開催は経済効果が大きい」(自民)
「オリンピックのためだといってインフラ整備に9兆円。そのほとんどが道路建設。まわりまわって中小企業の活性化などという悠長なことを言っているときではない」と私。
「三環状道路は低炭素政策」(自民)という発言には、耳を疑いました。

もっと論戦になったのは4つ目の設問。「議員立法をどう考えるか」
都議会で言えば条例提案ということでしょう。
「予算をともなう条例は都の部局や都知事の了承がなければ不可能」と主張する自民・公明。
日本共産党の条例提案を「パフォーマンス」といってはばからないのです。

私は国会での超党派の議員立法の経験も話して、
議員立法の法案が廃案になっても、それが新たな法改正につながり、国民の要求実現になっていった経過を示しました。

都知事の提案と都民の要求が異なるとき、都民の側にたって条例提案をし、その実現に努力するのは政党として当然のこと、というのが私のスタンスです。
「そんなに石原都知事に遠慮することはない」と、ちょっと皮肉もまじえての発言してしまいました。
だって「パフォーマンス」はあまりにひどい言い方ですから。

討論の様子をどうみるか、多くの方に客観的にみてほしいなと思っています。
政策論争は大好きです。
公開討論会をがんばって続けている青年会議所のみなさんには、本当に感謝しています。
政党の政策の違いを知ることは、有権者にとって大切な判断材料になるでしょう。
もっともっとやっていきたいところです。

参加された方、録画でごらんになられた方、ぜひ率直な感想もメールでお知らせください。