日本共産党 田村智子
コラム

【09.03.11】都立小児病院をつぶすな!

都庁前の座り込みに参加しました

 
昨日とはうってかわった冷たい西風。
午前中の街頭宣伝をおえて、新宿駅から都庁に足早に向かいました。
地下道をぬけた向こうに、風にゆれるカラフルなノボリ旗が目に飛び込んできました。

都立小児病院3ヶ所を廃止する条例案の審議が始まったのです。
清瀬、八王子は地域の小児病院の拠点、世田谷梅ヶ丘は全国でも数少ない小児専門の精神科。
今も入院・通院する子どもが多数いるにも関わらず「廃止」の条例案を出してくるとは!

私が到着したときには、参加者のリレートークがすすんでいました。
2時間の座り込みのスタートには、日本共産党の都議団全員が激励にかけつけたそうです。
代表してあいさつした、たぞえ民夫議員。
都民の怒りを代弁する迫力だったと、最初から参加していた谷川智行さんから様子を聞きました。

通行する人たちも「何事か」と、私たちが掲げる横断幕に見入っていました。
この病院廃止は、該当する地域の問題だけではありません。
小児科、産婦人科の不足はいまや社会問題です。
受け入れ不可能で、救急患者の命が脅かされているときに、なぜ拠点病院を増やし充実しようとしないのか!

石原都知事は「医師不足なので、拠点病院1箇所に医者を集中する」といいます。
医師不足が問題ならば、なんとかして医師を増やす努力をすべきでしょう。
妊娠出産を機に、医療現場から退かざるを得ない女性医師は増えています。
医師数を増やして、子どもを産み育てながら働き続けられるよう、どんな努力をしてきたのか。

さすがに条例案には「いつ廃止するか」という期日が書かれていないそうです。
都民の怒りをおそれて書けなかったということでしょう。

この都議会でそれぞれの党がどういう態度をとるのか、
医療の充実を求める当たり前な都民の要求にこたえるのか、それとも石原都知事の「東京版構造改革」にただ従うのか。

そしてこの都議会で終わらないのが、この運動です。
期日が書かれていないのならば、期日を永久に書き込めないように、石原都知事とそれに従う政党をとことん追いつめましょう。

 
リレートークの終わりに私も一言話をしました。

「葛飾区で二人の子どもを育てています。この問題は清瀬、八王子、世田谷だけの問題ではありません。小児病院が足りない、そのときに都立病院ががんばらなくてどうするのか」

「水天宮前の宣伝で、都立小児病院を減らそうとしている、と話すと、全国から来ているお父さん・お母さんたちが、注目して聞いている」

「都立病院は減らすのではなく、増やしてほしい。命を守ることにもっと真剣にとりくんでほしい、都民の声として広げましょう」