日本共産党 田村智子
コラム

【09.03.02】小学校1年生で5時間授業が週3日とは!

保護者会での説明に絶句・・・

今年度最後の保護者会。
クラスごとに集まる前に「全体会」というお知らせに、「こんな時期になんだろう」と思いながら会場へ。

配られたプリントに目を見張りました。
4月から授業時間が増える、再来年はさらに増える、という内容。
「ゆとり教育の見直し」を掲げた「学習指導要領の見直し」です。

驚くのは1年生の時間割。月・火・水・木が5時間!!
4月早々に始まるわけではないでしょう。でも、連日5時間授業とは…。
4年生になる娘の場合、水曜日5時間以外、すべて6時間。
そして算数は毎日必ずある、という説明。

「質問はありますか」と聞かれても絶句してしまいました。
学校の先生も今まで「ゆとり」が名ばかりだと感じていたはずです。
それが、開き直るかのごとく「つめこみ」を堂々と押し付けてきた教育行政。
普段、こんな言葉は使いませんが、「胸がむかつく」ほどの思いを感じます。

クラスの教室へ向かう途中、「ゆとり教育っていつからだっけ?」と、隣を歩くお母さんたちが話をしていました。
「円周率3」の話を先生がしたからかもしれません。
(私も小学生のとき、初めは「おおよそ3」と習った記憶があるのですが)

「土曜日の授業をつめこんだってことだよね」――私も会話に加わりました。
「あ〜そうか。土曜日、授業あったものね」
「1年生で毎日5時間は、きついよね」「もたないね」

娘にとっても「算数がない日」はちょっと嬉しい日、というのが現状。
それでいいのか、という問題はあるにしても、「学校が重荷」になっている子どもが少なからずいるのが現実なのに。
なぜ子どもたちの現状から出発できないのか、親のこの気持ちはどこにぶつけたらいいのか。
「毎日算数」を重荷に感じさせないために、どうすればと考えてしまいます。

時間割表の一番下には4時45分過ぎから「職員夕会」の文字。
8時に登校して、5時から会議、授業の準備はどうなるのか、個々の子どもたちへの対応はどうなるのか、先生方の負担も相当に大きいはずです。

保護者会の始まる1時間前、3年生の音楽発表会がありました。
クラスごとに歌を発表し、グループごとにリコーダーを発表。
恥ずかしいけれど誇らしげな子どもたちの姿に、ほっぺはゆるみっぱなしでした。

クラスに元気がよすぎて、周りの子に影響を与えてしまう、そんな何人かの子ども達が、発表の時にはクラス全体をリードしていることも伝わりました。
この発見がなんだか嬉しくて、保護者会が楽しみでもありました。
それなのに、気分は下方へ方向転換。

「政治を変えて暮らしを良くしていきましょう」と、いろんな人に呼びかけてきました。
今度は自分に言い聞かせないと。
「政治を変えて、子どもと先生と学校に輝きを取り戻しましょう」