日本共産党 田村智子
コラム

【09.02.05】ニコニコ動画で志位委員長の質問を視聴

パナソニックの違法・無法は絶対に許せない!

昨日の国会質問、ちょうど志位委員長の質問の頃、私は西東京市で宣伝カーに乗っていました。
一日遅れで、インターネットでの視聴となりました。

2回、聞いてしまいました。
最初の視聴、「個別企業についてはいえない、そんなこと言ってるから、大企業の派遣切りが止まらないんですよ!」(文言は正確ではありません)
もの凄い迫力に涙がこみあげて仕方ありませんでした。

それにしても、いすゞ自動車、パナソニック、とりあげられた事例はあまりにひどい。
偽装請負期間を合わせれば3年の期間を超えての派遣雇用。
直接雇用の申し入れをしなければならないのに、その法律の網を逃れようと、姑息な手段を派遣会社と一緒になって編み出していく。

本当は直接雇用を申し出るべきなのに、逆に「派遣切り」という仕打ちを平然と行なう企業。
一人ひとりの派遣労働者が人間で、一人ひとりに生活があって、一人ひとりに人生があるんだと、露ほどにも考えていないのでしょう。
「派遣労働者 = 企業のコスト」ということか…

労働者の権利を守るための労働局もあまりにお粗末。
「派遣切り」にあった人が「3年を超えている」と労働局に調査と指導を要請すると、「請負期間がある」とのこと。
「偽装請負だ」と申告しても「2年も前のことだから調査できない」という対応!!
これを調査しなければ、「派遣切り」を止めることはできないのに!!

過労死ラインをこえる長時間労働、深夜労働、挙句の果ての「派遣切り」。
自分で「偽装請負」の証拠を集めて、やっと労働局を動かすと、
今度は時給約800円のアルバイトとして直接雇用するという、あまりの仕打ち。
言葉を失います。

次々に暴かれる、具体的な事例を前にして、「個別企業についてはコメントできない」の一点張りだった麻生首相も、「それが本当ならばきわめて異常」と、とうとう言いました!

今回の質問が胸に迫るのは、私も街頭相談で、仕事を失い、住まいを失った何人もの方々に直接会うことができたからでしょう。
みんな、自分と同じ人間なんです。
みんな、希望をもって生きていきたいんです。

「使い捨て」で働く人を必要とする社会でいいのか。
誰かが「使い捨ての派遣労働者」となることを強要する社会でいいのか、それが自分でなければ「自己責任だ」と言い切っていいのか。
ニコニコ動画の早すぎて読みきれないコメントに、なんとか目を通しながら考えさせられました。

(ちなみに私は書き込みはしていませんよ。
共産党の人のコメントが多いというコメントがありましたが、私から見ると、党内の人とはちょっと違うように思えました。
私たちの主張が、多くの方々と共鳴しているのだと思っています。
日本共産党のHPのトップページに、志位さんの質問の動画サイトが貼られています。
ぜひぜひ、視聴してみてください)