日本共産党 田村智子
コラム

【09.01.31】築地市場での「旗開き」

「白子」のコクと旨みに感動しました

 
東京市場労働組合の旗開きは、築地市場の奥、組合事務所が会場です。
「おいしい魚があるから食事をしないで参加して」とは、築地の地元、党中央地区委員会からの伝言でした。

午前中、月島でもんじゃの香りがただよう町を訪問活動でまわりました。
おそばやお寿司を用意して、私を待っていてくださった方もいて、「食事は済ませて」の参加になってしまいました。

それでも机にならんだ刺身の盛り合わせには目を奪われます。
うに、トリガイ、シャコをいただきました。
味噌汁は、たらの白子も入っていて、初めて口にしました。
その濃厚な甘味と旨みには、思わずうなってしまいました。
一緒に参加した笠井亮衆院議員も、あいさつを終えると舌鼓。「おいしいね」としか言葉を交わせません。

築地市場を豊洲へ移転しようという石原都政。
土壌汚染のデーター隠しが明らかになり、また批判の的となっています。
今年は選挙で決着をつけよう! 移転断念、築地再整備を!

おいしい食事だけでなく、この勢いが「旗開き」の会場に満ちていました。
組合のみなさんは、「移転やむなし」の声が多数のときにも、築地再整備の旗を掲げ続けました。
土壌汚染の問題も繰り返し指摘し、市場のなかに「移転反対」の声を粘り強く広げてきました。
道理ある主張の威力を感じずにはいられません。

組合の旗のまんなかには「魚がし」の文字。
築地は歴史的な魚河岸です。
食のブランド「築地」を発展させることが東京都の役割です!

 
閑話休題
最近、おいしい食事をいただくとき、何か重いものが胸の中、腹の中にあることを感じます。
「派遣村」の報道をみてから、「街頭相談」で住まいを失った人たちと話してから、
食事のとき、湯船につかっているとき、布団に入ったとき、なんとも言えない気持ちが胸のなかでぐるぐるします。
「おいしい」と「あったかい」と心から思える日が早くくるようにと思わずにいられません。