コラム
【08.11.27】「日本共産党に入ってください」
雨の世田谷区で人生にふれる
「入党のすすめをぜひしてほしい」と声をかけていただき、雨の中、町をまわりました。
最初に訪ねたのは70代の女性。
ふかしたばかりのサツマイモを「どうぞ」とすすめられ、湯気のたっているうちにと手をのばしました。
初対面なのになんだか、知人のような気持ちになります。
「寒くなりましたが、お身体はいかがですか?」――時候のあいさつのように声をかけると、入院と病院通いがつづいたとか。
腰が立たなくなって大変だったというお話から、治療費、生活費の話になりました。
率直に「そういう世の中を変えるために日本共産党に入ってほしい」とよびかけると「応援はしますが、そんなたいそうなことは…」と驚いた様子。
けれど、党の区議にとてもお世話になったという話から、やがて内職にあけくれた子ども時代、苦労を重ねながら女手一つで子どもさんを育てた話など、人生を語る場になっていきました。
日本共産党って不思議な政党だなと、党員の一人ながらつくづく思います。
初対面同士なのに、涙さえ見せながらの「人生談」ができるのですから。
家族や友人でも、「生き方」という話はなかなかできないものです。
ところが、入党のすすめをするときには、何人もの方と自然と「生き方」を語り合うことになっていきます。
過去の「生き方」を否定するのではなく、そういう「生き方」をしてきた方だからこそ、これからの人生を時代に働きかける仲間として生きていきましょう、とよびかける。
「では」と、ためらいがちにもペンをとって申込書にお名前を書くときには、
苦労の語っておられたときのやや深刻なお顔が、明るい笑顔になっていました。
嬉しい瞬間です。
夕闇が濃くなる頃、今度は男性のお宅を訪ねました。
地域の党支部の方、世田谷の地区委員間の方と一緒にお部屋にあがると、女性の遺影がありました。
奥さんが、肝炎から肝臓がんになり、4年前に亡くなられたとのこと。
政治の話になると、麻生首相の新たな暴言に身を震わせるほどの怒りを話されました。
「遊んでぶらぶらしている人になんで俺の金を払わなければいけないのか」――これが病人に対する言葉なのか、という怒り。
奥さんを看病された経験があるだけに、その怒りは抑えようがないでしょう。
なんでこんな情けない政治になったのか、もっと国民は怒らなければダメだ。
温和な表情が、この時には本当に厳しいお顔になっていました。
申込書にお名前を書いていただき、握手。
奥様にご報告するつもりで、お線香をあげさせていただきました。
気がつけばもう晩御飯の時間を過ぎる頃。
息が白くなるような寒い一日を、思いは熱く、語り合いも熱く過ごすことができました。
世直ししなければ、そんな思いの方、日本共産党に入りませんか?
生涯を学び成長していく道を歩みませんか?
怒りを共有し、一人の力をもっと大きな連帯の力にしませんか?
心から熱烈によびかけます!