日本共産党 田村智子
コラム

【08.11.23】経営者の責任を問いたい

下町をまわって街頭演説

江東、墨田、荒川、東京の下町をまわっての街頭演説。
朝方の風が冷たかったので、コートにもなるジャケット姿で出かけました。
ところが昼過ぎからぽかぽかの陽射しに。
話に力が入ると身体もあたたまって少し汗ばんでしまいました。

なんで力が入るのか、最近のニュースのあまりのひどさが私の闘志に火をつけているのです。
――トヨタ自動車が関連子会社をふくめて7800人の首切り
――いすゞ自動車は非正規雇用の労働者全員解雇

ラジオのニュースでは解雇された労働者から取材した内容も報道していました。
「1ヵ月ごとの雇用契約で5年間働いてきたが、いきなりの雇い止め」
5年間! 1ヶ月ごとの更新! 法律違反じゃないか!

それでもマスコミ報道は、「大幅の減収が見込まれるため」と企業の都合を正当化するような報道姿勢。
「減収」であって、「赤字」ではないはずです。
「赤旗」では、いすゞ自動車は株配当金を増額するということを大きくとりあげています。

下町には町工場、商店街がひしめいています。
従業員を雇っている中小企業では、経営者が自分の給料をおいて、従業員に給料を払おうと必死の努力をしていることでしょう。
天下の大企業の経営者が、給料もボーナスも返上せず、配当金を増やして、一方で若者を切り捨てる。

怒りをこめて話をすると、大きくうなずいてくださる姿がどこでもみられました。
働くことを応援する政治を。
不況のもとで、一人も路頭に迷わせない、という決意を。

企業は人間を食い物にして儲けるのではなくて、
人を雇って育てて、力をのばして、いい仕事をして、社会に役立って利益を上げてほしい。
みんなが思っていることを堂々と主張したいのです。

「いやな世の中だなと、もやもや思いをためていても何も変わりません」
「声をあげましょう、政治にものをいいましょう」
そんなよびかけに「元気が出た」「がんばるよ」と声をかけていただきました。

お年よりも若者も、みんなで声をあげましょう。
それが政治を動かし、歴史を変える時代がやってきたんです!