日本共産党 田村智子
コラム

【08.11.22】連休は一人暮らしになりました

夜の映画鑑賞(ヤング@ハート)へ

 
夫は金曜日から出張、私も仕事の予定が入っている3連休。
「小諸に二人で行く?」と連休直前に子どもに問いかけると即答でした。

息子は試験前、でも、娘が友達を家に連れてきたら逆に勉強できないだろうな。
実家で誰かの監視があったほうが勉強できるかな(息子を信頼していないわけではないのですが)。

というわけで金曜日の夜に二人を上野駅から送り出しました。
「嫌だな、寂しいな」という母に「大丈夫? 怖いテレビとか見ないようにね」と子どもたち。
「そうだ、観たい映画があるから行ってみるよ」「楽しんでね」

観たい映画とは「ヤング@ハート」。有楽町と渋谷の2ヶ所のみの上映です。
すごい映画です。平均年齢80歳のコーラスグループのドキュメンタリー。
演奏がすばらしい。ハードロックもパンクも、「自分たちの歌」にする実力がすごい!
そして、その年齢から避けようのない別れの時も、すべてがこのグループの力になっているのです。

死の数日前まで、練習に参加し「ステージ立つ」目標を持ち続ける。
最期の日が来ることを恐れず、その日まで明日への希望を持ち続ける。
「老い」をどう生きるのか、これほど考えさせられたことはありません。

死を迎えるまで、成長し続けて生きる、仲間の絆を強めながら生きる――
これが「人間の尊厳」を全うすることではないのかと、涙をぽたぽた落としながら思いました。

演奏のCDがほしかったのですが、残念ながら販売していませんでした。
Yes I can can 「私たちにはできる、できる」と歌い上げる演奏。
子どもたちが踊りだし、みんながリズムをとり、メロディを口ずさむ。
子どもも高齢者もみんなが世界をつくるパートナーとして生きているんですね。

休日ということもあって小さな映画館はほぼ満席。
カップル、若い人の姿が目立ちました。
会場が明るくなるまで誰一人席を立つ人はいませんでした。
一人でも多くの方にほんとに観てほしい映画でした。