日本共産党 田村智子
コラム

【08.11.01】文化祭に行ってきました

観たのは展示物だけでしたが・・・

 
抜けるような青空。文化祭の季節です。
「展示物だけでも見に行くからね」と告げて、昼過ぎまで仕事。
終了時間までにあと1時間、というタイミングで中学校に到着しました。

運動系部活の息子は、前々日まで「なんにもすることがないんだよ」と、文化祭の実感がわかない様子。
展示係として前日準備はしっかりやったようですが、「文化祭って、何してたらいいんだろう。観てればいいのかな」とつぶやきながらの登校でした。

展示物のなかで楽しみにしていたのは「写真展」。
「日記のように写真で一日を記録してみよう」というテーマです。
全員にフィルム付きカメラが配られ、指定された一日を撮影するというものです。

部活の試合だったんだな、家族旅行に行ったんだ、近所の写真も面白いな…。
自分で撮影した写真数枚を、自分で自由にデザインして、コメントをつけての展示は、ユニークかつユーモアもあって、見ごたえがありました。

デジカメが当たり前になった時代、フィルムの写真の楽しさを再発見しました。
息子が撮影していたときも、どんなふうに撮れているか、早く現像したのをみたくてわくわくしましたっけ。
自分の指の影が映ってしまったり、ちょっとぶれていたり、「えっこんないい写真になるんだ」というのがあったり。

子どもが小さかったとき、現像したての写真を道端で一枚一枚見ては笑っていたのを思い出しました。
「待つ」という時間が、楽しさを演出してくれたんですね。
撮った瞬間に確認できるのは便利だけれど、効率優先の仕事向きなのかもしれません。

家庭科や美術の作品展、学校生活をテーマにした川柳、職場体験や修学旅行の発表等々。
授業の成果も丁寧に展示されていて、中学校生活の一端を見ることができました。
生徒たちの落ち着いた雰囲気、ちょっと背伸びしている気持ち、展示物だけでも、そんな色々な感覚が伝わってきます。

面白かったのは階段。
一段一段になぜか学年・クラス・名前が書かれた紙が張られているのです。
案内文書を読み直すと、清掃係になった生徒たちが、滑り止めの金具をぴかぴかにみがきあげたとのこと。
確かに、光っています!

全員の出番を工夫しているんですね。
それにしても、階段のこの部分がこんなにきれいなのは見たことありません。
みがきあげたときの達成感、わかります。

展示物だけだったけれど、たくさんの収穫がありました。
学校には、やっぱり足を運ばないとね!