コラム
【08.10.31】「初めてのお客さん」になりました
杉並区の韓国料理屋さんにて
お昼をはさんで、終日、杉並区での行動となりました。
午前中は、党杉並区議団の若手、原田あきら区議と訪問・対話の行動。
対話のたびに、生活苦の実態を垣間見るのですが、同時にほっとするような人情にふれたりもします。
ある不動産屋さん。家賃が3ヶ月滞った男性を訪ねると、食べるものもない状態。
近くのスーパーに走って食べ物を買って食べさせ、病院へ。
「このままだったら死んでしまう。お金は私が払うから」と病院でかけあったそうです。
原田区議は不動産屋さんから連絡をうけて、男性のくらしの建て直しに協力することに。
大家さんと店子、そんな言葉を思い浮かべました。
私も賃貸住宅経験は長いですが、大家さんに直接家賃を払って言葉を交わしていたときが、一番暮らしやすかった。
ゼロゼロ物件といわれる賃貸住宅で、家賃の支払が一日遅れただけで鍵を付け替えられたり、保証金を上乗せして払わせたり、そんな「事件」も起きています。
そのなかでのこの話。
人の顔が見える、心が見える、それが経済活動の土台だと思います。
町をまわるうちに、なんだか初冬のような寒さが身体にしみてきました。
時刻は正午前。
「食事は、おそばみたいな軽いのがいいですか? しっかりご飯?」と聞かれて「ご飯」と即答。寒いときにはしっかり食べるのが一番。
「それならおいしいお店があります」
連れて行ってもらったのは韓国料理屋さん。
石焼ビビンバ定食800円。食べ方も教えてもらいました。
ご飯の上にのった具と生卵をまぜてまぜて、熱々の石のお椀に貼り付けるようにする。
おこげが香ばしくておいしい!
「ランチは今日から始めたの」とママさん。
誰が最初のお客さんかと思っていたら、私たちが入ってきたとか。
不況のなかでの営業の厳しさ、しばらくはダブルワークで乗り切ろうとしたけれど、身体を壊しそうになり、それならと、昼のランチを始めたそうです。
「記念すべき1号・2号じゃない!」
「これはみんなに宣伝しなければ」
カウンター席の小さなお店に、笑い声が響きました。
熱々の石焼ビビンバで身体はぽかぽか。
政治や歴史を熱く語るママさんの応援で心もぽかぽか。
外の冷たい空気を乗り切って、冷たい政治を変えるぞ!という力が沸いてきました。
ママさんも、町のみなさんも、冷たい不況を乗り切る力が沸いてきますように。