日本共産党 田村智子
コラム

【08.09.25】子どもと教育を語り合う会

練馬の教職員後援会のみなさんと

気がつけば、2時間近く経過していました。
こんなにじっくり、ざっくばらんに、そして希望をもって、教育をめぐることを語り合えたのは初めて、だと思います。

遅れてくる人もいるからと、まず参加者の近況や自己紹介。
持ち帰り残業覚悟で、忙しいなか足を運んでくださったことがわかります。
「母親としての実感も話せる人だと聞いて、楽しみにしてきました」
そんな歓迎の弁を述べてくださる方もいらして、嬉しいのと緊張するのと。

「教育基本法改悪を許すな」と、一昨年秋からの運動は大きく広がりました。
これが昨年夏の安倍政権の崩壊に大きな役割を果たしたと、私は思っています。
「教職員のみなさんの運動に、まず心から敬意を」
そんなあいさつから始めました。

あとは、母親の実感炸裂の話に。
教育や子どもに関する集まりがあったら、紹介したいと思っていたスケッチブックをまず取り出しました。
半年ほど前、子どもへやの大掃除をして発掘したものです。

 

なんだかわかりますか?
息子が5歳(年長)のときに描いたものです。
初めて、文字の存在に気がつき、読めないけれど視覚でとらえて描いていったもの。

このほかにもひらがなのようなもの、漢字のようなもの、次々と描いていました。
「あ〜この子は、文字を発見したんだな」と、感激したことをよく覚えています。

何かを知ったとき(学んだとき)、心ってこんなに弾むんだな、と実感できる私の宝物です。
(であるにもかかわらず、どこにしまいこんだか、ずっとわからなくなっていたし、創作した文字がたくさん書かれた紙もとってあったはずなのですが、これはいまだに行方不明。残念…)

それが中学生になった今、どうか。
何が子どもから学びの喜びを奪っているのか、そんな話から、競争教育が子どもや親にもたらしたものを率直に話していきました。

政治の介入、口出しで、息苦しい学校。先生方の疲労感も相当なものでしょう。
「今の時代、職場のなかだけでみていたら解決の方向がみえないことも、政治を変えれば希望が見えてくる」
「政治を変えて、職場を変える、そういう時代になったのでは」

これは学校現場に限らず、介護、障害者福祉、病院、保育、すべての現場にいえることだと思っています。
政治がここまで現場を無視してきたのだから、「現場をみろ」と声をあげて、
政治の方を変える時。

参加したみなさんの顔が生き生きしてみえました。
「70年代に大学で安保闘争を経験した。私自身も政治を動かしてきた、これは自分の誇り」
そう言い切った女性もいました。

子どもたちの成長、学びとは何か、それにこたえる学校現場、教育とは?
構造改革の政治ではダメ、人間を大切にして、人と人が連帯できる世の中をつくるのが政治の役割、私もあらためて確信になりました。

翌日朝8時には、登校しているであろうみなさん。
遅くまで、生き生きと話をしてくださって、ほんとうにありがとうございました。
この「つどい」が、元気の素になっているといいな、と心から願っています。