日本共産党 田村智子
コラム

【08.09.22】街頭労働相談で対話が次々

青年キャラバンカーで若者たちと

 
イラストが目を引く大型の宣伝カー。
青年キャラバンカーとして全国行脚している党中央の宣伝カーです。

久しぶりにこの車に乗って、渋谷駅ハチ公前、そして新宿駅西口で宣伝しました。
いっしょにマイクを握るのは、主に20代の若者たち。
雨をものともしない元気な宣伝行動になりました。

ハチ公前は雨のため、アンケートやビラ配布は断念。
若者たちは宣伝カーの上で、若者にアピールするポスターを掲げてくれました。
「私たちはモノじゃない」――使い捨て雇用への反撃開始です。

雨があがった新宿駅西口では、「街頭労働相談」のパネルを道に広げ、
宣伝カーからの話と、路上での雇用アンケート、両方にとりくみました。
宣伝を始める前から、「労働相談」のパネルの前に通りがかりの若者が足を止めていました。

話を始めると、すぐに対話も始まった様子。
2組、3組と対話の輪ができていくのが、宣伝カーの上から手に取るようにわかります。
対話の外には、熱心に視線を向けて聞いている人たちの姿。
まともな働き方を、働く人を守るルールを、という呼びかけが、切実に求められているのだと実感する瞬間です。

私も車の上からたっぷり話をして、その後は路上で対話に加わりました。
ずっと話を聞いてくれた女性(20代後半かな、とても美しい人でした)にも話しかけると、にっこり微笑んでビラを受け取ってくれました。

何人かに声をかけてビラを渡し、「労働相談」のパネルの前に立っていると、
先ほどの女性が自分から近づいて、離しかけてきました。

「日本航空の客室乗務員です。今、不当労働行為の申し立てに行ってきたところです」
その一言で、私にとって、その女性は「知人」と同じになりました。

客室乗務員のみなさんの運動は他人事ではありません。
井上美代元参議院議員の秘書をしていたとき、ママさん客室乗務員のみなさんの運動を応援したこともあります。

客室乗務員を「花」扱いして、乗客の安全を担うプロとしての扱いをしなかったり、組合員差別をいまだにつづけて、いやがらせとしか思えないシフトを組んだり。
こんな会社のやり方に立ち向かうために、乗務員のみなさんの声を聞き、知恵を出し合ったこともありました。

「井上美代さんの秘書をしていたんです」
私の言葉に、うなずきながら「井上さんにも本当にお世話になりました。日本共産党には本当にがんばってほしいと思っています」

その一言を言おうかどうしようかと考えていたのだろうな、と思います。
知らない人に声をかけるのは、なかなか勇気のいることですから。
声をかけて立ち去る彼女の表情は、とても穏やかでかつ毅然としていました。
だから「美しい」と感じたのかな、とも思えてきます。

その後は、27歳の男性と対話に。
入社したまま「自宅待機」を命じられ無給状態。このままで生きていかれない。
話し出したら止まらないほどに、会社に対する不審の思いを強めていたのです。

なんて充実した1時間宣伝だったでしょうか!
本当に、私たちの活動が求められているのだと、目の前のいくつもの場面が示していました。

一緒に宣伝行動に参加したのは、学生のみなさん。
法学部の学生もいて、働く人たちを守る弁護士になるためにも、今から労働相談活動に参加しようという志が嬉しい!

ちなみに、宣伝カーから一緒に話をした1年生のN君は、私も数ヶ月前に「日本共産党に入ろうよ」と強くすすめた相手でもありました。
再開するなり、「入りましたよ」と握手。これも嬉しい出来事でした。

若者の出番です。
若者が動くとき、時代は動きます。
若者自身の手で未来を切り拓く時代がやってきたのです!