日本共産党 田村智子
コラム

【08.09.18】思いがけない声援

町田市での街頭宣伝での出来事

夕方、町田市内を宣伝カーでまわりました。
小選挙区の予定候補、古橋よしやすさんとの街頭演説です。

午前中も町をまわっていた古橋さん、通行人から肩をたたかれて、「共産党にがんばってもらうしかない」と激励される場面もあったそうです。
政治を変えてほしいという、切実な気持ちは、私たちが働きかけをすればするほど、強まり広がることを実感します。

演説ポイントを移動中、小学校からの帰り道の子どもたちに会いました。
アナウンスを響かせながらの車に、顔をむける子どもたちの列。
はずかしそうに手を振ってくれる子が何人もいました。

そんななか、一人の男の子が大きな声をかけてきました。
声援までする子どもは珍しい、と、身を乗り出して聞いてみると、
「二酸化炭素を減らしてください」

意外な声援に瞬間、言葉が出ませんでしたが、
すぐに「わかった、がんばるからね」と返事をしました。

小学4年生か5年生くらいでしょうか。
すごいな〜と、胸の高鳴りがしばらくおさまりませんでした。
子どもたちが真剣に地球温暖化の問題を考えて、なんとかしなければ、という思いに駆られているのです。

この子どもたちの気持ちを本当に生かすためには、政治が動かなければなりません。
個人の努力で、家庭の二酸化炭素排出量を減らすことは大切です。
けれど、その努力を水泡に帰すほど、企業による排出量は増えているのですから。

イギリスやドイツでは、温暖化対策が必要、という意識は市民の常識になっているそうです。
企業にも排出量削減をもとめる、自然エネルギーの活用を積極的にすすめる、
それが国全体の二酸化炭素排出量を目標を上回って削減する力になっています。

以前、環境問題から日本共産党を語る、という学習会の講師を務めました。
環境問題の専門家ではありませんから、意見交流では、私も学ぶことがたくさんありました。
その一つが太陽光発電のこと。

日本は、太陽光発電の技術開発では、世界の先頭に位置していたそうです。
そういえば子どもの頃(30年以上も前)、屋根の上にパネルをのせた家をみた記憶があります。
ところが、日本では普及を本格的に進める政策はとられず、
一方で日本とも共同で研究していたドイツでは、新築の家にパネルをとりつけるのは当然になったとか。

せっかくの技術を生かせなかったことは、本当に悔やまれます。
そして、これ以上後悔をしたくはありません。

企業の都合で、温暖化への対策をとることができない、これはもう許されない政治です。
子どもたちの真剣な思いに、真正面からこたえるのは、大人の最低限の責任です。