日本共産党 田村智子
コラム

【08.06.09】息子の「早退」騒ぎ

国会中継をじっくり聞くことはできましたが・・・

朝から「だるい」と、珍しく冴えない表情の息子。
熱は平熱、咳が少し、鼻はつまり気味。
風邪気味、といえばそうだけれど、「学校に行きたくない、何かがあるのかな」とかんぐってしまいました。

さあ、どうする?
「休んでもいいよ」というか、それとも…。
結局、「熱もないし、大丈夫じゃないの? しんどかったら早退しておいで」
と、中学に送り出しました。

学校に行けば、「なんとなくだるい」から抜け出すんじゃないかな、
自分から早退したいとは言い出すのは、ちょっと「勇気がいる」から、
結局、授業を最後まで受けてくるんじゃないかな、
というのが、そのときの私の本音でした。

ところが、事務所に向かう電車のなかで携帯電話がブルブル振動を始めて、
見慣れない電話番号は、中学校からでした。
「気持ちが悪いということですが、今日は保健の先生がいなくて、保健室の鍵もあかないので、早退させたいのですが」と、担任の先生。

あら、そんなに調子が悪かったのかと、変なかんぐりをしたことを反省しました。
ところが、反省している最中に、また電話が。
「家の鍵を忘れてきたそうなんですが」

というわけで、昼前に帰宅することになってしまいました。
帰ってきた息子は、たしかに顔色が青く、げっそりしています。
中学入学からの疲れが出たのでしょうか。

寝込むほどではないのをいいことに、私は、パソコンに向かって調べ事。
ニュースや国会中継もラジオで聞くことができました。

昨日の秋葉原の事件、なんでこんな事件が続くのか。
生きることが嫌になり、日々のくらしを断ち切りたい、というあまりに歪んだ強い思い。
派遣で働いていた若者、20代で暮らしのすべてが嫌になってしまったのはなぜなのか。

そして国会中継。
与党議員の「長寿医療制度について」という質問に思わず失笑してしまいます。
日本共産党からは、紙智子参院議員のりんとした声が響きました。
食糧問題から日本のコメの問題へ。
福田首相の「価格保障を政府がやれとでもいうのですか」という答弁には、
農家のみなさんの苦しみを歯牙にもかけない姿勢があからさまで、
「保障するのは当たり前でしょ!」と、ラジオにむかってつぶやいてしまいました。

中継が終わる頃には、息子も落ち着いて、「う〜ん、お菓子つくりたい」とつぶやくほど。
このところ、休日は剣道の試合(出場したり、応援だったりですが)が続いて、
好きなお菓子作りができなかったので、そんなことも調子をおかしくさせたのでしょうか。

思わぬ小さなハプニングでしたが、明日には元気に学校に行ってくれることでしょう。