コラム
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【08.06.04】なんで出産がこんなに大変になったのか
日本婦人団体連合会の集会に参加しました
「安心して妊娠・出産したい」をテーマにした、日本婦人団体連合会がよびかけた集会に参加しました。妊婦検診の無料化へ大きな前進があった今年度。「声をあげれば政治は動く」を実感します。
ところが地域格差は広がるばかり。
東京23区は「14回無料」がほとんどの区でスタート。一方、三多摩は5回がやっと。
都道府県でも、市町村での無料化が平均10回を超えた県(福島県、滋賀県)がある一方で、平均3回に達していない県(和歌山県)があるのです。
地方分権だからと、自治体任せにしていていいのかは大いに疑問です。
少子化対策は、それこそ国をあげて大胆に、迅速に、大規模にとりくむときです。
ちなみに、14回無料化の国庫補助制度をつくると、およそ1300億円の予算が必要とのこと(昨日、笠井亮衆院議員といっしょに厚生労働省から説明を受けました)。
できるでしょう、本気で少子化対策をやろうというのなら!
集会では、産科医療の現状についての深刻な問題提起もありました(全国保険医団体連合会・女性部の斉藤みちこさんが報告)。
この10年ほどで分娩可能な病院・診療所が約1000か所も減っている−−ちょっと言葉を失いました。
しかも、この減少傾向はいまだに歯止めがかかっていないのです!
近くに産める病院がない、これほど不安なことはありません。
私は、自宅から歩いて行かれる距離の病院でしたが、それでも1人で家にいるときに陣痛が始まったらどうしよう、と不安でした。
遠くの病院しかなかったら、その不安はどれほどでしょうか。
営業の女性、農業の女性の発言も、うんうん、と、うなずきながら聞きました。
「包丁や火がある飲食店で、子どもを見ながら働くのはあまりに危険。でも、保育園は自営業だからと、なかなか入れない。二人目を産みたいが、とても無理」
「国保の出産費用補助は自治体任せ。他の医療保険は、みんな35万円の出産一時金が出るとは知らなかった。資料をみて驚いている」
本当に、産むことがこんなに大変なんて!
「子どもを産み育てることに特別なお金は必要ない」
「子育てにゆとりと安心と喜びが実感できるように」
昨年、参院選挙で一生懸命提起したことを、大きな世論にして、どんどん政治に声をあげ動かしていきましょう!