日本共産党 田村智子
コラム

【08.04.30】町は政治談議の花盛り

ガソリン税、高齢者医療、怒りはおさまらず

小平市、中央区、葛飾区、三鷹市…、この月末に訪ねた町です。
地元の議員さんたちと、いろいろなお宅を訪ねて、ご意見をお聞きしたり、「赤旗しんぶん」の購読をよびかけたり。

この季節、町は花であふれかえって、訪ねる先のお花に目を奪われます。
モッコウバラの黄色、君子蘭のオレンジ、てっせんの紫、スイートピーのピンクなどなど。
珍しい花があれば、思わず「これは?」と話が長引いてしまいます。

そして、政治についての話も「花盛り」。行く先々で話し始めたら止まらない。
ガソリン税の暫定税率、「いったいどうなってるの?」「道路ばっかりつくってもね」
そして後期高齢者医療制度。
「年金は減るわ、天引きはされるわ、あんまりだ」
「福田さんの顔も見たくない」
「なんでこんな制度がつくられたの?」

「仕方がない」というあきらめの声はほとんど聞こえません。
これでもか、これでもか、と負担が増やされて、もう我慢も限界という思いがひしひしと伝わります。

訪ねる先は、私にとっては初対面の方ばかり。
「緊張したり、気づかれしたりするでしょう?」と、一緒にまわる方が気にかけてくださいました。
でも、そういう自覚はないんですよね。

対面で話をするのはこれっきりかもしれないだけに、できるだけ色々なことをお聞きしたい、そんな気持ちが先にたちます。

70歳以上の方だとわかれば、「戦争のときはどちらに?」と声をかけると、戦中・戦後直後の話を熱心にしてくださいます。

子どもたちに絵を教えていたという女性。
「今は教えていないんですか?」と尋ねると「家族の介護がね」
くも膜下出血で倒れた夫さんを在宅で介護されていることがわかりました。
「主人が倒れて、自分の職場に行かれないと電話して、それっきり。その日から仕事をやめたことになるのよ」
介護施設の不十分さ、家族の介護の限界など、地域の方も初めて聞いたとのこと。

初対面の私にも、胸のうちを話してくださるのは、介護の問題などに私たちがとりくんでいることを知ってのことでしょう。

こういう話の積み重ねが、私の政治信条の土台をつくっていると、何度実感したことでしょう。

それにしても、政治への関心、怒りの強さは、これまでの比ではありません。
何かがおきる前兆のようなものを感じずにはいられません。

国会の中だけの数の多数は通用しない。
花盛りの花に、しっかり実をならせましょう。
その実からさらに花を咲かせていこうじゃありませんか!