日本共産党 田村智子
コラム

【08.04.21】三者面談に行ってきました

親も子もマイペースの中学校生活で・・・

自分が中学生の時、三者面談というものがあったという記憶がないのです。
人生初めて、のような気持ちで三者面談に向かいました。

家庭訪問や個人面談(先生と保護者の一対一)は、子どもが同席していないので、思ったままを気軽に話してきたし、
小学生の学校生活には、親がかなり関わるので、なんでも話そう、という気持ちでした。

今回は、思春期の入り口の息子と一緒。
さてどこまで親の本音を話すことができるのか…。
「こんな性格ですので」等々、息子を評価するようなことを話したら、とても嫌がるだろうなということは、これまでの経験でわかっています。

そんな迷いのなかでの15分間。
三人とも「何を話したら」という感じでしたね。
入学して2週間足らず、先生も一人ひとりのことをそんなに把握できないでしょう。
中学校生活で不安なこと、聞いておきたいこと、と言われても…。

収穫は、先生が30歳になったばっかり(!)で、ちょっと年のいったお兄さん、のような接し方をしていることがわかったこと。
「質問してくることには、丁寧にこたえる」「わからないことを聞いてくるのを怒るのはおかしい」と言い切ってくれたこと。

委員会活動で、早々にちょっとした失敗があったことも、面談で初めて知りました。
でも、根掘り葉掘り聞くことはしませんでした。
中学生だもの、自分で乗り越えられる失敗ならば、親が関わることはないのだと、自分に言い聞かせました。

帰宅してから、「何を話していいのかわからないよね」と話しかけると、
「そりゃ、先生も担任になったばかりだもの」と息子。
自分のことをわきにおいてのコメントに、ちょっと笑ってしまいました。

一つだけ、息子に言ったのは「ちゃんと先生の目をみて話しなさい」ということ。
恥ずかしさや、何を話したらという戸惑いがあったとは思いますが、
息子が視線をそらして返事をしているのは、どうにも気になったのです。

人との関係で、防御の一線をひきがちなところがある、それを乗り越えられたら。
家庭のなかだけではわからない一面がみえてくる、三者面談にはそんな効用もあるのでしょうか。

2年、3年になったら、テストのことや受験のことで、「何を話したら」どころではなくなるのかもしれないな、と思ったら、
逆に、そういうこと以外で話すことがないようではダメじゃないか、ということにも気がつきました。
子どものまるごとの成長を実感できるような、親としての関わり、先生の関わりをつくっていけたらと思っています。