日本共産党 田村智子
コラム

【08.04.08】嵐の入学式

どんな中学生活が始まるか?

吹きつける風と雨の音で目が覚めました。
こんな日に入学式とは!

おろしたて新品の制服なのに…。
小学校よりも家から距離があるのに…。
長靴で行こうか?と一瞬考えてしまうような激しい雨の中、息子と家を出発しました。

すれ違う新中学生は、息子と制服も、歩く方向も違います。
学区がなくなって、「学校を選択する」時代。
なんだか気持ちは複雑です。

息子が「選んだ」のは、剣道部があって、家から一番近い中学校。
同じ小学校からは息子をふくめ2人だけ。
このことがわかったときは、「今から変えられないのかな」と数日ぼやいていました。

一体何を基準に公立小中学校を選ぶのか、親と子どもの不安ばかりが増えていきます。
部活に打ち込みたい、ということはあるでしょう。
けれど選択制で、部活の偏りがどんどん広がっていくように思えます。
特定の部活が強い学校が固定化される、これは公立学校の部活動のあり方としてどうなのか。

自分の生活圏と違う学校、このなかでつながりを築いていくのには苦労があるでしょう。
まずは「道に迷わずに通学できるか」から始まるのですから。
知らない人ばかりに囲まれての生活、息子にとっては物心ついて以来、初めての経験です。

大きく成長できる契機になってほしいけれど、果たしてどうなるか。
複雑な思いを半年間、母親として咀嚼してきました。
今は、とにかく新しい学校生活がどんなものになるのか、期待しながら見守ることにします。

ところで、成長がのんびりの我が息子も、そろそろ思春期、反抗期へ歩みはじめているのでしょうか。
「ネクタイが曲がっているよ」「襟が立っているよ」と声をかけただけで、「うるさいな」という表情。
この頃、こんなことが増えてきました。
これから我が家もどうなるか、こちらは不安よりもなんだか楽しみです。

(写真は咲かせることに成功したミニカトレア。
昨年いただいた鉢植えにつぼみがついた時はほんとに嬉しかった!
桜は散ってしまったけれど、入学式の前日に花開きました。)