日本共産党 田村智子
コラム

【08.02.21】エプロン姿で都庁前に

業者婦人のみなさんの要請行動

ピンクのエプロン、ピンクのスカーフを身に着けた元気な女性たち。
40人ほどのこの集団が、そびえたつ都庁舎の前に集まったのですから、
通行人も警備の男性も、驚いたような視線を送っていました。

東京商工団体連合会(東商連)の婦人部のみなさんの都庁要請行動です。
連帯のあいさつに駆けつけた私も、このエプロンをぜひつけさせてと、同じ格好に。
エプロン姿でマイクを握るのは、初めてのこと。

新銀行東京に、1000億円投資したら、同じ規模の赤字経営。そこにまた400億円投資するとは!
石原都知事への怒りは、すさまじいものです。

「この銀行が立ち上がるとき、私たちに資金を貸してくれるのかと交渉したら、
『レストランでラーメンを注文するようなもの』と冷たくあしらわれた」
中小企業支援を言いながら、町工場や商店は相手にしていなかったのです。

その1000億円があれば何ができたか。
オリンピック誘致に使われているお金があれば、何ができるか。
考えるほどに怒りがこみあげます。

昼過ぎの都庁前、人通りはほとんどありません。
それでも「チラシはないの?」「署名はやってないの?」と声をかける人が何人も。
暮らしの大変さ、今の政治への腹立たしさの広がりを感じます。

「働いても私の給料は必要経費と認めてもくれない」――自家労賃問題。
原油、小麦の値上げを商品価格にのせられない、
建築確認作業の遅れで、建築関係の業者は次々倒産、
マイクを握る一人ひとりが、満身の怒りをこめて話す姿は、苦境に立ち向かうたくましささえ感じられます。

政治がこんなに営業やくらしに密着しているときはないでしょう。
「がんばろう!」とコールを、私自身も受け止めながら、一緒にこぶしをつきあげました。