コラム
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【08.02.20】ベビーカーでも利用しやすい駅へ
バリアフリーについて京王電鉄へ要望
2010年は参議院選挙の年、そして交通バリアフリー法にもとづいて、駅の段差解消を達成しなければならない年です。これまで都内各地の党議員団や地域のみなさんと一緒に、いくつもの鉄道会社にバリアフリー促進の要望をしてきました。
なかでも足繁く通った感がある京王電鉄。
世田谷のみなさん、里吉ゆみ区議と小選挙区予定候補の佐藤なおき君とも一緒に、見慣れた本社ビルを訪ねました。
千歳烏山駅、芦花公園駅、敷地の問題や隣接する道路の狭さなど、エレベーター・エスカレーター設置までのハードルが高い駅です。
千歳烏山は、私も地元のみなさんと一緒に歩き、地下改札までの急な階段の上り下りを体験したこともあります。
地域のみなさんは、周辺駅からも取り残されていく状況に我慢ならず、署名も集めて京王本社に届けてきました。
「必ずどんなに遅くとも2010年中に完成させます」
「問題を一つひとつクリアしながら、努力しています」
別の鉄道会社で、敷地の広さなどで問題のある駅については、2010年までの完成をあきらめるかのような発言を聞いたこともありました。
それだけに、京王電鉄がバリアフリーについては法令順守の姿勢でいることにほっとさせられます。
これが企業の社会的責任、こういう対応が当たり前にならなければ、とも思います。
けれどなかなか要望が届かなかったのは、千歳烏山駅のスロープ利用の件です。
車椅子用につくられたホーム直通のスロープは、現場判断でベビーカーも利用できました。
それが今は、「ベビーカーで通りたい」と駅員にインターホンで伝えると、
駅員がベビーカーを運ぶから階段を利用して、という運用に統一されたとのこと。
時間休をとって要望に同席したお母さん、なんとかベビーカーでの利用を認めてほしいと実感をこめて話しました。
寝ている子どもを起こしてだっこして、急勾配の階段を上り下りする――
荷物が多いときなど、確かに泣きたくなるような時があったよなと、私も10年くらい前を思い出します。
子どもをのせたまま、ベビーカーをかかえて階段をのぼったこともありました。今思えば、かなり危ないことをしていたものです。
年配の方からは、「ベビーカーなんか使わずに、おんぶしなさい」と言われそうですが、おんぶしたまま電車に乗るのはなかなか難しいものです。
昔よりも行動範囲が色々に広がった今日、20年、30年前と比べられてしまうのはつらいところです。
ヨーロッパの子育て事情を伝える雑誌のなかで、子育て中の人へのやさしさが日本と違う、という主旨の記事がありました。
バス乗り場でベビーカーをみかければ、運転手が手を貸す、その間バスの停車時間がのびてもだれも目をとがらせない。
そこにスロープがあれば、高齢者も赤ちゃん連れの人が通っても、回りの人が腹を立てることになるのかな、そうならばなんだか悲しい事実です。
券売機や改札が地下にしかなく、切符をどうするかの問題があるとのこと。
2010年までがまんして、ということか。
なんとかならないのだろうか、という思いが残ります。
2010年まで秒読みに入っている、そういう決意で私の活動も考えるし、都内の駅を点検していきたいと思います。