日本共産党 田村智子
コラム

【08.02.11】沖縄でまた・・・

胸の痛むニュースが続いた日

コートもいらないような一日。
布団も久しぶりにじっくり干すことができるぞ!と、やる気いっぱいで始まりました。

朝食準備をいつものようにラジオを聞きながらしていると、岩国市長選挙の報道。
米軍基地の強化を受け入れられないとがんばってきた現職市長が惜敗、「う〜ん、悔しい」と思わず声が出ました。

市庁舎建設補助金まで凍結した国のやり方に、市民のみなさんが独自に募金にとりくんでまで対抗してきたこと、子どもたちにどんな岩国を手渡すのかとの思い、
「しんぶん赤旗」が詳しく報じるごとに目頭が熱くなりました。

午後、葛飾区内を2箇所渡り歩いて「春のつどい」に参加。
新しい日本の政治をつくろうと呼びかけるときにも、朝のニュースのことが頭をよぎりました。
「私たちがどういう道を選ぶのか、今まさに日本が分岐点に立っている」

帰宅して晩ご飯の準備していると、沖縄の事件が報じられていました。
女子中学生に米軍の海兵隊員が暴行。
どんなに怖かったでしょう、どんなに傷ついてしまったでしょう。
被害者の傷を思うと、胸が苦しくて仕方ありません。

1995年の事件、小学生への暴行という事実に抗議の炎が燃え上がりました。
このとき私は、青年運動にたずさわっていました。
事件の抗議を青年からもあげようと、色々な団体・個人に連絡をとって、一言メッセージを集めました。
国会に集まって、アメリカ大使館に抗議文書を届けようとよびかけました。

そしてこのとき私は、初めての子どもをおなかに宿していました。
女性への暴行事件に、一人の女性として、そして母親となる立場として、抑えられない怒りを感じていました。

この子どもが春、中学生になる息子です。
中学生、まだほんとに子どもです。
「10年後の自分を文集に書くんだけど、ぜんぜんイメージできない」というほどに、
将来はこれからつくられていく時です。

そんな彼女の将来はどうなるのでしょう。
基地があることで、人殺しの訓練をしている人たちが大勢日本にいることで、
一体どれだけの人たちが傷つけられてきたのでしょうか。

「許されない」「繰り返してはならない」と言葉だけに終わらせないために、
米軍基地が本当に日本の安全を守っているのかどうか、
むしろ日本の国民の(子どもたちまでも)安全を傷つけてはいないのか、
厳しく検証するときを迎えているのではないでしょうか。