コラム
【08.01.24】『警官の血』と『アース』
オフの日のこんな過ごし方
今日はオフの日。
髪を切ったり、病院の定期診断を受けたりしているうちに、すぐ一日が終わってしまいました。
「なにもできなかった」と思うと落ち込んでしまうので、「美容院に行かれた」「本も読めた」と「できた」ことを考えるようにしています。
本日、移動時間や待ち時間に読んだ本は『警官の血』(佐々木譲氏・新潮社)。
実は昨日、東京競馬場を見学している際、紙智子参院議員のT秘書にすすめられた本です。
「赤旗しんぶん」の文化欄にも登場していたとか(すみません、記憶になくて)。
なかなか読み応えのある本です。
戦後直後の上野公園周辺が思い浮かぶし、「民主警察」のスタートの初々しさ、それが「建前」に棚上げされてしまう現場の様子など、知らなかった日本の姿もみえてきます。
こういう小説が好きです。
知らなかった歴史の事実がわかる、知らなかった現実生活に思いをはせることができる、そんな小説。
まだ上巻の半分ぐらいなので、これ以上の感想は機会があれば、また後日。
子どもと一緒のオフの日はなかなかないのですが、2週間ほど前にその機会があって映画『アース』を観にいきました。
子ども500円の特典もあって、小さな子どもの姿も多かったのですが、
これは地理的な知識が少しないと難しいかな。
小2の娘も「言っている意味がわからない」とつぶやいていました。
それでも映像は圧巻です。
「これはビデオではもったいないだろう」と映画に出かけて正解でした。
南極のブリザード、生き物の気配のない大森林タイガ、温帯地域の四季の美しさ、熱帯の圧倒的な生命力・・・。
何度も歓声をあげてしまいました。
高校生の頃、地理の時間に習ったことが、こんなにダイナミックですばらしいことだったのかと、思い知らされる1時間半でした。
温暖化問題を考えると同時に、子どもたちの心を揺るがすような教育、ということも考えざるをえませんでした。
ちなみに我が家の二人の子どもは「長かった」というのが最初の感想。
受け止めるのに必要な基礎的な知識の教育もまた必要なのだと実感しました。