日本共産党 田村智子
コラム

【08.01.23】雪の東京競馬場へ

従事員労働組合の旗開き

朝起きたときには「雪、かな?」という降り方だったのに、
府中駅についた時には、ボタン雪が道路に積もり始めていました。

平日、しかも雪、競馬の開催はありません。
東京競馬場を会場にして、労働組合の旗開きが行われるのです。
日本競馬会従事員労働組合、馬券売り場や払い戻しの場所で働く女性が中心です。

来賓あいさつや決意表明が続いた式典も、女性パワー(いい意味での「おばちゃんパワー」炸裂です。
歯切れのよさ、思い切りのよさ、元気のよさ!
参加しているだけで、こちらまで元気になってきます。

この組合の旗開きは、中山競馬場や、後楽園の施設など、競馬会の建物をほとんど借り切って行うのがすごいところ。
式典の後には、係長に施設案内もしてもらうのです。

東京競馬場見学にも着いていきました。
「きれいね〜」「ディズニーランドみたい!」、みなさんと一緒に私も声をあげていました。
想像外の清潔さ、おしゃれなインテリア。
ギャンブルからレジャーへという思いもあるのでしょう。

馬場(というのでしょうか)を見渡すラウンジは来賓専用。
雪化粧した競馬場を見下ろすなんて、一生に一度の見学でしょう。

歩きながら中山委員長さんや、役員OBの方々に色々お聞きしました。
競馬開催は土日だけ。月8日という労働条件。
「有給をかちとった時はほんとに嬉しかったわ」
土日が全部仕事だったら、子育てはどうしていたのだろうと、その苦労が胸に迫ってきます。
「来賓のラウンジには、私たちも定年退職後は入れるのよ。これも組合の交渉の成果」
定年後、夫婦で競馬観戦に行って、「こういうところで働いていたのか」と感動するとか。

競馬の売り上げの後退から、給料など条件改善はなかなか厳しいとのこと。
そのなかで、どうやって組合員の要求にこたえるか。
また外務委託を許さないためにどうするか。
組合活動の知恵、創意、ねばりづよい取り組み、ほんとに勉強になりました。

会食や模擬店、バザー、これも競馬場の中です。
桜餅、パンケーキ、おでん、じゃがバタ…、それぞれの職場の手作り。
女性の特性も生かした企画は、参加する組合員の輪を広げる力にもなっているようです。

おいしい豚汁(もちろん手作りです)をいただいて歓談。
「今度は国会に行ってくださいよ」
「議員じゃなくてもいいから、また顔をだしてくださいね」
ここに参加するだけで、みなさんと仲間になれる気がします。

模擬店の魅力に後ろ髪をひかれつつ、次の日程へ。
従事労のみなさん、ありがとうございました。