日本共産党 田村智子
コラム

【07.12.06】公約実現への一歩

シングルマザーとともに厚労省に要請

 
夜も子どもを家に残して働いている母子家庭のお母さんに、
「お母さん、そんなにがんばらなくても大丈夫。夜は子どもさんのそばにいてあげてね」
と支えるのが政治の役割ではないでしょうか。

参議院選挙で「児童扶養手当削減をゆるすな」と訴えたときの言葉です。

そして選挙後、与党自ら削減凍結を言い出した――公約実現への一歩として本当に嬉しく思っています。
凍結の内容がどのようになるのか、笠井亮衆院議員が厚生労働省から説明を受けるというので、私も同席しました。
足立区内のシングルマザーと、その支援者のみなさんも一緒です。

お母さんの手には、団地まわって集めたという署名の束も。
自治会の会長さんも協力してくれたとの話に、この要求の道理をあらためて実感します。

厚生労働省の説明は、与党の案の具体化の方向、というものでした。
私たちが質問を集中させたのは、
「受給者やその子ども等の障害・疾病等により就業が困難な事情がないにもかかわらず、就労意欲がみられない者についてのみ児童扶養手当の支給額の2分の1を支給停止とする」
という項目。

何をもって就業意欲をはかるのか、困難な事情の証明をどうするのか等々。
話を聞いているうちに、5年前の国会審議を思い出さずにはいられません。
もともと、こういうペナルティ的意味での削減ではなかったはず。
「5年間たてば、仕事につけて自立できる、だから削減しても大丈夫」と強調していたのではなかったのでしょうか。

5年たって、母子家庭の生活が劇的に改善、などするはずはないのですから、やっぱりこの政策自体の間違いを認めるべきなのです。

それにしても、参加したシングルマザーの元気で明るいこと。
お一人は、両親の扶養もしながらの生活。生活の苦しさは物価高でましていることでしょう。
前向きに堂々と生きている姿勢が伝わってきます。
厚労省の担当官にも「これは撤回するしかないですよ」と、子どもをさとすようにいう姿のたくましいこと。

切実な思いを実現する道はある、その道がみえれば生きるエネルギーがわいてくる!
公約の一つひとつを実現する展望を、もっともっと切り拓いていきます。