日本共産党 田村智子
コラム

【07.12.04】折鶴を高くかかげて厚労省にアピール

原爆訴訟の原告のみなさんとともに

 
昼食時間の厚生労働省前に折鶴の道ができました。
私も事務所のスタッフと一緒につくった小さな折鶴を首にかけて「道」の一員に。
被爆者のみなさん、その支援者が集まっての行動です。

広島・長崎で、原爆被害にあったり、被爆直後の市内に入って救援活動をしたために大量の放射線を浴びた被爆者の方々。
一命をとりとめても、今になってガンを発症する方が多数おられます。

しかし、原爆症と認定されない事例もまた多く各地で裁判闘争になり、国は現在6連敗中。
敗訴しても控訴を繰り返す厚生労働省。
「私たちが死に絶えるのを待っているんですか」――原告の叫びが突き刺さります。

「控訴を断念せよ」「原爆症認定基準を抜本的に見直せ」
被爆者の命あるうちに解決をという、切々とした思いに何度も目頭が熱くなりました。
裁判の判決を聞かずに命のともし火が燃え尽きた方もおられます。
控訴をとりやめなければ、解決を見届けることができない方が増え続けてしまうでしょう。

風の冷たさに、私でも身体が芯から冷えるようでした。
けれど、誰もが真剣に「道」を作り続けました。寒さに震えることも忘れ、厚生労働省をにらみ続け、胸のうちの燃える思いに貫かれているようでした。

最後に「原爆ゆるすまじ」の歌声が厚生労働省をとりまきました。
被爆者の方とともにこの歌を歌うとき、歌詞の意味の重さが胸いっぱいに広がります。
原爆被害の甚大さに向き合ってこそ、核兵器廃絶の道がつくられる。
被爆者の命あるうちに、核兵器の廃絶もなしとげたい、その思いもこめて折鶴を高く高く掲げました。