日本共産党 田村智子
コラム

【07.11.04】「大連立」のニュースに怒りとあきれの声

「大連立」のニュースに怒りとあきれの声

 
2日金曜日、テレビを見ながら食事の片づけをしていた時に流れた「大連立を打診」の速報。
思わず「なに?それ!」と大声を出した私に、6年生の息子が「どうしたの? なになに?」。

「まだ難しいと思うから」(私)
「そんなことないよ。大きなニュースなんでしょ?」(息子)
「選挙でたたかった相手に、仲間になりましょうってよびかけたんだって」(私)。
(子どもなりに、選挙を通じて政治に目をむけているようです。)

安倍前首相の突然の辞任のときと同じような驚きを感じました。
この激動のもと、4日の日曜日、杉並区で「どうなる日本 どうする共産党」という集いで、話をしました。

インド洋からの自衛隊の撤退が引き金となったことはあきらかでしょう。
そして民主党には、戦争に協力しないという新しい日本のプロセスがない、そのことが示されたのではないでしょうか。

そう話すと、「そうだ」と力強い声援と拍手が、会場から「思わず」という感じで起きました。
週末のニュースに「なんということを!」という怒りや、「政権交代を訴えていたのではなかったのか」というあきれを多くの方が感じていたのだと思います。

参議院選挙をたたかった一人としては、「小沢さんには、国民の気持ちはわかっていないんだな」と思えました。
どんな思いで民主党の候補者や、民主党に1票をいれたか…。

激動が続き、今度は「小沢代表辞意」「民主党役員は慰留」となると、
「わかっていない」のではなく、「国民の気持ち、1票の意味を、まともに受け止める積もりもないのか」と思えてきます。

自民党の政治を変えてほしい、という思いをふみにじっていることにも気がつかない。
民主党が多数になっても、「政治の流れはたいして変わらない」ことを結果として示唆している。

自民党と民主党がいっしょになって、自衛隊海外派兵をいつでもできる法律をつくる動きも起こってくるでしょう。
それでは、イラク派兵はやるべきではない、と強く願った国民の声にもこたえられないし、戦争をなくしたい、武力で命を奪わないでという思いも実現しないのです。

いよいよ、新しい政治を語り合いましょう。
あきらめることはなく、希望を求め続けましょう。

杉並区での話は、質問や意見も多様に出されました。
20代の青年が、参議院選挙の開票日に悔しさをかみしめながら日本共産党に入った、その思いを、声をふるわせながら話してくれました。

激動に次ぐ、激動。
こんな面白い情勢をながめているだけなんて、あまりにもったいない!
自ら求めて動かしていきましょう!