コラム
【07.11.02】海上自衛隊がインド洋から引き揚げ
海上自衛隊がインド洋から引き揚げ
とうとう撤退の日が来ました。
アフガニスタンでの「テロとの闘い」を「支援」していたという海上自衛隊が、日本に向けて舵をきったのです。
「テロとの闘い」がなんだったのか、問いかけが繰り返されています。
テロはなくなるどころか増え続けた。
アメリカ軍、国連軍の空爆による犠牲は、テロ組織がつくりだす犠牲をはるかに上回る。
命、手足、未来を奪われた子どもたちがどれほどの人数になるのでしょうか。
私たちにとっては、犠牲者は数でしかありません。
けれど、その一人ひとりに名前があり、家族があり、未来があったのです。
瓦礫となった村や町には、歴史があり伝統があり、人々の営みがあったのです。
空爆をやめさせる、武力を一掃する、そのためにこそ力を尽くすときを迎えている、それが私の信念です。
「日本はテロとの闘いから抜けるのか」、福田首相や防衛大臣、外務大臣はいいます。
とんでも、本当の意味でのテロをなくす努力を始めるときです。
給油活動のほかに、軍隊への支援のほかに、「テロのとの闘い」が思いつかないほどに、日本の政府は貧困な外交活動をしていたのでしょうか。
政府の方針が貫けずに、海外派兵を断念したのは、これが初めてのこと。
次はイラクからの航空自衛隊の撤退を!
そして海外派兵の全面的な中止を!
新しい政治を求める波を広げるぞ!