コラム
【07.10.15】ボクシングをめぐる騒動に思う
ボクシングをめぐる騒動に思う
ラジオやテレビで国会中継に耳を傾けた一日。
けれどもニュース番組では、「亀田親子」処分の報道と小諸市(私の故郷)での事件の報道が続きました。
どちらも聞き流すことのできない「事件」です。
問題となった世界タイトルマッチの日、いつも買い物をする肉屋さんが、
チャンピオンの内藤選手と同じジムでボクシングをしていたことを知りました。
それだけでなく、以前から亀田親子の言動には腹立たしい思いを感じていただけに、
いつもは見ないボクシングも、飛ばし飛ばしに見ていたのです。
「勝てばなんでもいい」ということを許さないからルールがある。
試合は、相手があって、初めて自分の力を試すことができる。
スポーツは、自分の鍛錬であり、根本には人間尊重がある。
だから戦争の時代には、スポーツさえできなくなる。
子どもが剣道を習い始め、「礼に始まり礼に終わる」という精神を知り、色々と考えさせられました。
挑発、暴言、試合相手への威嚇、これは醜いだけです。
マスコミがこうした行為をもてはやしてきたことも、大問題です。
18歳の青年の成長を考えると、とりまく大人の責任の大きさを思わずにはいられません。
ところで、国会審議で気になったのは石破防衛大臣の答弁。
「海上自衛隊の給油活動のどこが憲法違反なのか」
「日本有事のとき、助けるのは間違いなく国連ではなく米国」
米国が世界で何をしてきたのか、何をしているのかの具体的な問題は、石破氏の目には見えていないのでしょうか。
論戦で突破するだけでなく、今起きている武力行使の犠牲を、一人の人間としてどう受け止めるのかを問い続けていかなければ。