日本共産党 田村智子
コラム

【07.09.23】公団団地はこれからどうなるのか

公団団地はこれからどうなるのか

 
東村山市、南台団地。
1963年につくられた公団団地です。
都市整備機構が昨年11月時点では、「更地にして民間に売却」ということを検討対象にしたことがわかり、「更地売却反対」の運動がすすんでいます。

この団地のみなさんとの懇談会に、笠井亮衆院議員と一緒に参加しました。
「建て替えるからと、修繕の要求も我慢してきたのに」
「高齢化がすすんでいて、引っ越しは無理」
「住み慣れた地域を離れたくない」
みなさんのお気持ちはよくわかります。

驚いたのは、「建て替え」を理由にした修繕の遅れです。
窓枠が鉄製のまま、壁もぽろぽろと塗った素材が落ちてくるとのこと。

鉄製の窓枠は都営住宅の修繕でもとりくんだことがあります。
老朽化すると開け閉めのとき力を入れることになり、指を挟んでの事故も起きやすい。
都営住宅では、即修繕の対象です。

「若い人を入れてもらわないと、団地が活性化しない」
「リフォームをすすめて、若い人も住みたいといえるように」
この要求も切実です。

現在、公団住宅はすべて新規入居をストップしています。
40年くらいかけて、公団住宅自体をなくしていこうという方向だからです。
本当は、子育て世代など、家賃が少しでも安くて間取りの多い部屋を求めているのに…。

住宅政策を民間に丸投げしようという規制改革、構造改革。
これも、今こそ路線転換のチャンスだと思います。
住まいは人権、安心して住み続けられる住宅を保障することも政治の役割にしていきたい。

懇談を終えて、団地を少し視察して、予定よりも帰り時間が遅くなりました。
そのうえお彼岸渋滞なのか、なかなか車が進まない…。

家につくと、息子は剣道の稽古に出かけ、夫は出張中。
娘が家の外で私を待っていました。
息子が出発して15分ほどが経っていたでしょうか。
玄関先で、久しぶりに娘をぎゅっとだきしめての帰宅となりました。