日本共産党 田村智子
コラム

【07.06.14】9年ぶりに訪ねた商店街

9年ぶりに訪ねた商店街

雨が降り始めた午後、大田区の二つの商店街を歩いて宣伝行動。
その一つは矢口という地域です。

ここには9年前、何度か訪ねたことがあります。
「橋本行革」といわれた時代。消費税5%、医療改悪など、「9兆円の国民負担増」で景気が一気に冷え込んだときでした。

地域の党支部のみなさんと一緒に、町を歩いて影響などお聞きしたのです。
コーヒー豆専門店、八百屋さん、とんかつ屋さん、金型工場…。
「消費税を3%に戻せ」という署名も一緒にあつめました。

あの時も商売をされているみなさんの元気が奪われていることを感じました。
「どうしようもないよ」という声に、なんと答えたらいいのだろうと、何度も考えました。
それから9年。

お休みの店もあったと思いますが、お店の数が減っているように思えてなりませんでした。
「景気がよくなったなんて、どこの話だか」
「住民税の通知は驚いた」
「私たちの商売は、生業なんです。生きるために働いているのに、こんな増税では」

本当に長い長い不況のトンネルのなかで、中小業者のみなさんはがんばっているのです。
「努力が足りない」などとどうして言えるのか!
がんばってふみこたえている店を、また増税でつぶすつもりなのか!

午後6時過ぎ、どしゃぶりの雨のなかでの蒲田駅での宣伝。
お話をお聞きしたみなさんの声がよみがえってきました。
「税金を払ったために食うや食わずの生活になる、店がつぶれる、これは間違った政治です」――マイクを握る手に何度も力が入りました。

大田区に向かう前、国会に、住民税増税を元に戻すことを求める署名を届けました。
短期間に都内で集めた1万6000筆。あて先は安倍首相です。
まだまだ、こんなものではありませんよ。
国民があきらめると思ったら大間違い、そのことを思い知らせる日を迎えましょう。