コラム
【07.02.28】なぜ吉田万三をとりあげないのか
なぜ吉田万三をとりあげないのか
都知事選挙の候補者をめぐって加熱した報道が続いています。
夕刊では、前宮城県知事が立候補表明と大きく報道されました。
見ていて、つい眉間にシワがよってしまいます。
なぜ立候補するかを決断していない段階から、執拗にマスコミがその動向を追うのか。
一方で、吉田万三さんの動き、見解は無視するのか。
民主党がなぜ独自候補を決められないか、ぐらいは、つっこんで取材してほしいものです。
都議会でも、石原都知事に批判的な質問をした都議会民主党に、都知事自身がこう言っています。
「ならば今までなぜ都が提案した提案に民主党はすべて賛成をしてこられたんでしょうかな。都の提案に対して厳しい条件がつけられたり、あるいは代案を出されたということは聞いたことがないのはなぜなんでしょうか。」(2月14日本会議速記録より)
日本共産党が、石原都知事の超豪華「海外視察」、四男問題、巨額の「税金飲み食い」を調査し追及し、世論をつくってきたことは、マスコミも認めざるをえないでしょう。
ならば、なぜ日本共産党の動向を無視するのか、吉田万三さんを無視するのか。
そうすることで、誰が一番喜ぶのか。
長野県御代田町で、8人目の日本共産党員の首長が誕生したというニュース。
嬉しいですね。
私の故郷、小諸市の隣の町です。
同和行政に立ち向かい、正せるのは、日本共産党という共感が、いわゆる無党派の人、保守の人にも広がってのことでしょう。
同和行政の異常さは、私自身も体験しました。
小学校・中学校に毎年「同和週間」があり、いわゆる「同和地区」の子どもたちが(全員ではないと思いますが)ゼッケンをつけて登校する。
中学校の全校集会で「部落出身です」と壇上から発言し、「勇気ある行動に拍手を」と言われる。
中学生の時、私は疑問を抑えきれず、「これまで友達と普通に接してきた。わざわざこんなことをする意味があるのか、自然に接することを妨げるのでは」という主旨の意見を先生に伝えました。
先生は顔色を変えて「そんなことを言ってはいけない」と強く私を指導しました。
親にも連絡がいったようでした。
部落解放同盟の暴力的な「告発」「差別撤廃」を恐れてのことだと、後になってわかりました。
「同和行政」に異議を唱えることは、子どもの意見でも許されなかったのです。
それほどのタブー、権力と一体となった支配に立ち向かった日本共産党。
多くの方が、「そうは言っても共産党は小さいから」を乗り越えて、「共産党と力をあわせてこそ」と行動したのだろうと、私も胸が熱くなります。
吉田万三さんが足立区長になったときもそうです。
ホテル建設という暴挙を止めるのは、「日本共産党と力を合わせてこそ」という選択。
「日本共産党は小さいから」と無視するのか、党の役割をまっすぐ見つめるか。
「石原都知事の都政私物化をやめさせたい」「30人学級を今度こそ」
「これ以上、巨大なビルや道路はつくらないで」
そういう思いをあきらめず、実現させるために、一歩を踏み出しましょう!