コラム
【07.02.26】「朝起きたらカーテンをあけよう」
「朝起きたらカーテンをあけよう」
PTA主催の学校保健委員会に参加しました。
学校から帰ってから翌朝までの過ごし方を子どもたちにアンケート調査。
その結果をふまえて、「早寝、早起き、朝ごはん」の大切さを学ぼう、というわけです。
「勉強のため」就寝時間が深夜になる子どももいるという報告に複雑な気持ちになります。
「脳を休めたほうが、勉強の効率もあがるよ」と、保健の先生が6年生を対象に話したこともあるそうです。
なぜ小学生が健康に問題があるようなやり方で勉強しなければならないのか、
この事態をどう考えたらいいのか、困惑してしまいます。
中学受験の急速な広がりが、子どもたちにどんな影響をあたえるのか、冷静に見るときだと思います。
「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣が大切だということは、私もわかっているつもりです。
その実践を邪魔するものはなにか。
社会全体をみれば、24時間営業のコンビに、ファースト・フード、ファミ・レスがどんどんふえて、夜更かしを助長しています。
帰宅の時間は? 親の時間のゆとりは?
「できないのはけしからん」と、とりわけ母親たちを追い詰めるやり方だけはしてほしくありません。
学校からの提起は、「まず朝カーテンをあけて、日の光を浴びることから」という、やわらかいものでした。
大切だ、と強調されるだけでは荷が重いもの。
ざっくばらんに家庭のことも交流できて、お互いに励ましあえるような機会をつくっていけたらと感じました。
肩肘はらず、子どもの心身の成長をみんなで支えあう気持ちで。