日本共産党 田村智子
コラム

【07.02.25】緯線はどうやってひかれたか

緯線はどうやってひかれたか

学者・研究者、大学の教員や院生のみなさんでつくる党後援会の集まりであいさつ。
午前中は、志位委員長がたっぷり、世界観や社会主義をめざすベトナムの動きなど講演されたそうです。
活字となって、私も読むことができる日が楽しみです。

学問・研究を生業としているみなさんを前に、学びの出発点である学校がどうなっているか、子どもたちを通じて見えてくる現状を話しました。
学力テストの実態、テスト勉強にかりたてられる小学生の姿。

そのなかで、今朝のエピソードをちょっと紹介。
「社会の宿題がわからない」という息子。
宿題プリントには、日本周辺の地図。
最北端、最南端などの島の緯度・経度を書き込むものです。

説明をしても目がうつろな息子に、「何がわからないのか、言ってごらん」と強い口調で言ってしまいました。
母親が怒っていると感じたらしい息子は、目がウルウル。
「なんで、こういう線が引かれているのか、どうやって線を引いたのかがわからない」

自分でわかろうとしていないのでは?と、一瞬、思ってしまったことを深く反省しました。
こうやって本源的な疑問を持つことができるのは、すばらしいことだと思うのです。
しかし、今の学校教育では、ここでつまずくと、切り捨てられることが多々あるのです。

学者のみなさんを前に、「これを説明することができる、よい文献がありましたらぜひご紹介を」と付け加えてしまいました。

さて、息子に対しては…。
「その疑問はとてもいい疑問。大切にしておこう。でも、それをちょっと脇に置いて、地図の上ではこうなるんだよ」と、問題にそって答えを考えました。
この疑問がどうなるか、忘れずに追究してみようと思います。