コラム
【07.02.13】母子家庭の子どもの暮らしはどうなるのか
母子家庭の子どもの暮らしはどうなるのか
「生活保護を受けていない母子家庭との不公平が生じないよう、生活保護の母子加算を廃止する」
衆議院予算委員会での志位委員長の質問に安倍首相が答えていました。
なぜ、母子家庭というくくりの中だけで比較するのか!
経済的に苦しいもの同士を並べて、こっちの方が少し上だから、下に合わせましょう――こんなやり方がどうして許されるのでしょう。
「離婚したのは本人の責任」「母子家庭は生活が苦しくても仕方がない」
そういっているように思えてならないのです。
様々な事情があっても、どういう家庭に生まれ育っても、子どもたちの成長を保障することは政治の最低限の役割ではないのでしょうか。
母子家庭のお母さんが、子どもを夜寝付かせてから働きに出ているのなら、夜は子どもと一緒にいられるように、経済的にも支援するのが当たり前ではないのでしょうか。
私も子どもを置いて夕方から仕事、ということが少なくありません。
そういう日が続くと、子どものイライラが積もっていくことも感じます。
NHKの「ワーキングプア」第2弾で、子どもを叱る母子家庭のお母さんの場面がありましたが、叱った後に無言で子どもを抱きしめる姿に、母親の様々な思いが伝わってくるようで、切なくて切なくてたまりませんでした。
イギリスで年金生活を送る日本女性の本を、この数日読んでいます。
母子家庭が狭い部屋で暮らしいると、「こんな狭い部屋では子どもの成長によくない」と、家賃補助をして広い部屋に住まわせる手立てがとられるのだそうです。
欧州と日本の社会保障への考え方の違いに唖然としました。
私たちの国にもできるはずです。
人間が人間らしく暮らしていく保障をつくることは!