日本共産党 田村智子
コラム

【07.02.11】なぜ東京は30人学級にならないのか

なぜ東京は30人学級にならないのか

駅前で受け取ったチラシに書かれていた「少人数学級」の文字を見て、どうしても意見を伝えたくなった、というUさん夫婦にお会いしました。

チラシは日本共産党の市議が朝の宣伝で配っていたもの。
そこから、私のHPにたどりつきメールで意見をくださったのです。

4月から小学生になる息子さん、発達障害の傾向があるといわれたそうです。
この数年、発達クリニックに通院し、保育園でも理解ある対応をしてもらえるようになり、集団での生活もほとんど問題なく送れるようになったそうです。
(そこまでには、ご両親の様々な努力があったのですが)

学校生活はどうなるだろうかと、就学相談をしたところ、相談といえる話し合いがないままに、「心障学級への入学を」といわれたというのです。
「小学校は一クラス40人を先生一人でみる」
「一人の子どもに特別な手立てをとることはできない」

なぜ40人学級なのか、それでは、他の子どもたちにも目が行き届かないでは――
Uさんはこの思いを誰かに伝えたくて、私のHPにたどりついたようです。

これまで私が考えてきたこと、そのままの思いです。
学校に子どもがあわせなければならない、これは本末転倒では、という思い。
子ども一人ひとりの個性も問題も受け止めながら、成長への働きかけをするのが教育では、という思い。

東京都だけが、少人数学級を断固としてやろうとしていない、という事実に目を丸くして驚き怒りをあらわすUさん。
私もあらためて怒りがわいてきます。

学校も父母も、子どもの成長を願うのならば、あきらめずに声をあげなければと、決意をあらたにしました。
今年、東京都に変化をつくっていこうじゃないか!
Uさんの「あきらめない」姿勢に私も刺激を受けました。