コラム
【06.12.14】国会へかけつける熱い思い
国会へかけつける熱い思い
「昼頃、採決があるかもしれない」という情報があり、日程をかいくぐるように国会へ。
参議院前には座り込みの長く熱い列。
議員面会所では、審議中継のテレビ映像をにらむように見つめる人たち。
「教育基本法改悪はやめて」「強行採決するな」
一人ひとりの真剣な顔に思いがあふれています。
戦後の日本の出発点となった日本国憲法と教育基本法。
教育基本法は、当時の日本人の良心の結晶として、他国からの要請とは無縁に紡がれた法律です。
先人たちの議論――過去と現在と未来をみすえて、教育とはなんであるか、国家と教育の関係はどうあるべきか、未来をつくる人間をどう育てていくのか等々―−と比して、この国会での政府の答弁はどうだったか…。
こんな審議で教育基本法を変えるのか、と思うと、怒りのかたまりが胸からこみあげてきます。
正午過ぎ、委員会が休憩となったところで国会をあとにしました。
夕方からは和光大学での学生主催の演説会。国会の様子を電話で確認。
「この時間に強行採決が行われると思います」
「でも国民は納得していない。その声がある限り希望はあります」
国会の会期ギリギリまで追い込んでいるのは、私たちです。
この半年ほど、教育とは何かを真剣に問う声が運動が大きく広がりました。
この声は、熱い思いは、止めようがない、ここにこそ、本当の希望があるのではと思います。