コラム
【06.11.28】家庭科での出来事
家庭科での出来事
町田市で「女性のつどい」がありました。
4人の子どもの子育て真っ最中というお母さん、難病をかかえて生きてきた息子さんを亡くされた市議さん、肺気腫で携帯酸素をもって参加された方などなど。
みなさんの思いをたくさん受けとめる「つどい」でした。
最後に決意表明にたって、「競争のおしつけでなく、子どもに寄り添う教育を」と訴えました。
そのなかで紹介したのが、昨日、我が家で起きた小さな事件。
「明日、学校に行きたくない。休もうかな」と息子。
真面目一筋の子どもの珍しい言葉に「どうしたの?」と聞くと…。
家庭科でミシンを習い始めたけれど、糸通しがわからない、というのです。
「教科書見てゆっくりやればいいじゃない」
「だって…競争させるんだ…」、みるみる涙が浮かぶのです。
小さな出来事です。でも、学校が小さなことも競争させることで、子どもが「学校がいや」となっていく過程を目の当たりにする思いでした。
「一番最後になっても、生きていくのになんの問題もないよ」
「ミシンは、おかっちゃんも大嫌いだったからね。大丈夫、どうしてもうまくできなかったら、手で縫えればいい」
そんな言葉をかけるうちに、だんだん息子の顔も明るくなりました。
ミシンも、ゆっくりできるようになる子もいるんです。
「できた!」と喜べるような教育にしてほしい、せめて、嫌いにさせないでほしい。
「つどい」の終わりには、笑いが絶えない「行動提起」もありました。
元気が一番。目指す未来が明るいことが、私たちの元気の源だと実感しました。