日本共産党 田村智子
コラム

【06.10.12】授業参観に行ってきました

授業参観に行ってきました

今は「学校公開」と言います。
誰が見てもいいし、どこを見てもいいというわけです。

12日、13日と、少しずつ時間をとって学校に行きました。
初日は5年生の息子のクラス。
勢い良く手をあげた息子に驚きました。
1年から4年まで、机と平行にしか手をあげない姿に「あげてるのかどうかわからないよ」と何度言ったことでしょう。

息子には、子どもの成長にゆっくりつきあうことの大切さを何度も教えられてきました。
教育基本法で、徳目を法律に書き込んだらどうなるか。
1年から「できないのは、けしからん」と言われるだけだったら、緊張感の強かったり、人との関わりが苦手な子どもはどうなるのでしょう。

2日目は、1年生の娘のクラス。
算数に四苦八苦しているのが、後ろからみていてもわかりました。
8+3 これをどう考えるか。
先生が「8は頭の中」といって指を3本出して、「9.10.11」と子どもと一緒に答えを出しました。

次には「女の子が8個のどんぐり、男の子が3個どんぐり。女の子に2つあげて10個にしてあげよう」と教えていました。
娘が理解していないこともわかりました。

1年生の算数の最大の難関。
でも、みんな、時間をかければ必ずできるようになるはずです。
けれど、文部科学省が決めた時間内では無理でしょう。

算数の問題の解き方、子どもが自分で考えて発表しあえたら、どんなに面白いかと思います。
手で数えるなら、こうやって数えれば間違えない。
10の固まりにしたらわかりやすい。
自分なりのやり方で答えに近づいていく楽しさこそ、算数の面白さではないでしょうか。

ある塾では、反復練習の繰り返しで、最初から足し算を暗記させるそうです。
確かに最終的には、反射的に答えが出るようにするのが、足し算の勉強でしょう

けれど、それまでの道のりで、発見や納得があってこそ、学ぶ力が身につくように思うのです。

娘はきっと宿題にも悪戦苦闘するでしょう。
いいよ、手で数えてごらん。自分なりのやり方をみつけてごらん、と言い続けることができるかどうか。親の態度も試されます。