コラム
【06.10.09】核兵器の力で希望は開けない
核兵器の力で希望は開けない
ニュースを聞いて「ほんとに核実験をしたのか」と暗鬱とした気持ちになりました。
北朝鮮のあまりに稚拙な外交態度には、焦燥感すらおぼえます。
核兵器は外交カードにはならない、核兵器に固執すればするほどむしろ国際社会で孤立する――ここまで国際社会は前進しているのです。
この前進に逆行していては、自国が行き詰まるだけです。
私たちはあらためて国際社会に、核兵器は絶対につかってはならないし、廃絶させるべき武器であることを訴えていかなければならないと思います。
被爆者がどんな苦しみの中で生きてきたのか、
被ばく2世・3世の方々が、どんな不安をかかえているのか。
被爆者の方の手記を、被爆写真のパネルを、北朝鮮の人たちに示したい思いです。
人類の希望も未来も奪う武器をもつことが、どんな希望を開くというのでしょう。
国境をこえて、核兵器をつかわせない、これ以上の実験をさせない「人間の鎖」で、北朝鮮を包囲したいと、強く強く願います。