コラム
【06.09.15】革靴つくりを学ぶ若者たち
革靴つくりを学ぶ若者たち
都立キャリアカレッジ(技術専門校)の一つ、革靴つくりを教える足立技術専門校台東分校を視察しました。
公立として、靴製造の技術を教えるのはここだけとのこと。
生徒数21人。一度働いた経験を持つ人、新卒者など、圧倒的に若者です。
授業の様子も見学しました。
展示会に出品する靴を、デザインからすべて自分ひとりで作る段階に入っているそうです。
生徒さんは真剣そのもの。
先生も一人ひとりに丁寧にアドバイスをしています。
授業料無料、1年間丁寧に指導される。就職あっせんも丁寧です。
見学しての感想は、「すばらしい」につきます。
しかし、全国で定員が20人なのです!
民間の学校は増え続けているとのことですが、授業料200万円以上が相場だとか。
日本のものづくりがどうなるのか、若者の将来はどうなるのかを考えれば、このままでいいとはとても思えません。
すばらしいとりくみはある、しかし規模があまりに小さい――若者雇用の様々な施策を知れば知るほどにこの思いが強くなります。
建物の階段の壁には、生徒さんの靴のデザイン画が飾られていました。
足首にベルトを何本もつける靴、色合いが素敵な靴、皮の風合いが感じられるサンダルなどなど、ちょっとしたデザイン画展になっていました。
この意欲が就労に結びつき、日本のものづくり、産業を支える力になっていくのだと思うと、希望がわいてきます。これをもっと大きな施策にしていきましょう!