日本共産党 田村智子
コラム

【06.08.09】緑豊かな桧原村で懇談

緑豊かな桧原村で懇談

あきる野市の武蔵五日市駅から車で20分ほどの村役場に向かいました。
山に通された一本の道、道沿いに続く家並み。川と山、あたり一面の緑。桧原村の豊かな自然に圧倒されます。

庁舎に入ったとたん、木の香りとコーヒーの香りが溶け合って、なんとも言えない芳香に包まれます。
地元の杉や檜をつかった庁舎。木のやさしさにほっとします。

庁舎の一部が郵便局。ここが集配業務廃止の対象となっています。
配達する職員がいなくなり、あきる野市から郵便物が届けられることになれば、配達に時間もかかることになるだろう、高齢者の暮らしの見守りをするゆとりもなくなるのでは、と地元のみなさんの不安は募っているようです。

助役さんとも懇談することができました。
自治会あげての郵便業務存続、充実の要望を国にあげていることなど、詳しくお話をお聞きしました。
過疎化がすすむなかでの村の努力も、ざっくばらんにお聞きしました。
若い夫婦向けの村営住宅(1戸建て)を新たにつくり、3世帯が入居した。檜や杉を活用して都内の学校や公共施設に木を使ってもらおうと努力していることなどなど。

村を寂れさせずになんとか元気にしていこうと、みんなで努力しているときに、国が水をさすように郵政民営化、過疎地の切捨てなど、冷や水を浴びせるようなことをしていいのか!
「私も村のみなさんの力になれるようがんばります」と、心から決意を述べました。

地元の木材を活用した桧原中学校の校舎も突然のお願いにも関わらず、視察することができました。
「木が子どもたちに与える影響と聞かれるのですが、以前から、この学校の生徒たちは落ち着いているので、木の効果があるのかどうかは、よくわからないのです」と、案内してくださった副校長先生。

1学年1クラス、各クラス20人前後。先生も生徒もお互いを良く知っていて、一人ひとりにまさに行き届いた教育が行われているのです。
木の香り、窓からは見える景色は山の緑。教育に大切な環境とは何かを現実に示しているように思いました。

絶対に失うわけにはいかない自然豊かな村。東京の宝を守りぬくために何ができるのか。
もっとこの地域を訪ねて、住民のみなさんとも考えあいたいと思います。