コラム
【06.06.12】東京地評のみなさんと懇談
東京地評のみなさんと懇談
都内の労働組合のセンター、東京地方労働組合評議会のみなさんと短時間ではありましたが懇談の機会をもつことができました。
懇談を始めたとたんに、「労働相談の電話だ」と相談室長さんが中座。
この数年増え続けていて、年間1800件ほどにもなるそうです。
「解雇、雇い止めの相談が一番多い」
「長時間労働も、家族が心配して相談してくる場合もあります」
実情をお聞きする中で、「井上美代さんの国会質問が、今も力になっているんですよ」と嬉しい情報も知りました。
私も秘書をしていた2002年、愛知選出の八田ひろ子参院議員(当時)との連名で提出した文書質問(質問主意書)で、労働基準監督署への家族の申告の有効性をとりあげたことがありました。
サービス残業などの告発は、家族からであっても受け付けることを明らかにする答弁書を出させました。
これが、現場で大きな力を発揮しているというのです。
労基署も人員不足で、「本人からでなかいと受け付けられない」と門前払いをするケースが実際にあるのだそうです。
そのとき、「2002年の井上美代参院議員の質問への答弁で・・・」と言うと、とたんに対応が変わることもあったとか。
非正規雇用の労働者にも格付けをして対立をあおる、正社員と30分しか勤務時間が違わない「パート労働者」、「期限の定めのない」労働契約をするパート労働者など、会社の勝手がまかり通る雇用実態に、「構造改革」が荒廃した職場をつくっていることを痛感します。
財界いいなりの政治では、日本はどうしようもない行き詰まりを迎えるだけだ、苦しんでいる労働者が立ち上がれば、がらがらと時代は変わるのでは・・・。
その一歩をどうつくるのか、簡単ではないけれどやりがいある課題がみえてきました。