コラム
【06.05.11】障害児の学童保育は必要ないのか
全国障害児放課後連絡会の方が事務所を訪ねてくださいました。
障害児の学校に通う子どもたちの学童保育事業が、各地でとりくまれています。
学校が終わったら家のなかだけ、にならないよう、また、働く親のためにも必要だと、地域の声と運動でつくられていったとりくみです。
私も数年前に、「夏休みなど、障害児の過ごし方を考える必要がある」という話を養護学校の先生などからお聞きしていましたので、学童保育事業がとりくまれていることはとても嬉しく思いました。
ところが、自立支援法では、国庫補助の対象事業「児童デイサービス」から学童保育を除外することが、3月末になってわかってきたというのです。
主な理由は、学童保育は「単なる居場所」、「児童デイサービス」は乳幼児の療育をするところ、小学生から高校生は養護学校があるから必要ない——とのこと。
みなさん「現場をまったく知らないやり方」と憤っていました。
多くの子どもたちは、学校が終わった後も友達と遊んだり、何かを学ぶ機会がある、障害児には必要ないというのでしょうか。
「思春期の子どもこそ集団のなかで学ぶことがたくさんある」、との指摘も考えさせられました。
現場で様々な苦労をしながら築いてきたものから何も学ばずに、お金がかかるからとつぶしていく、障害者自立支援法の問題に深刻さがまたつかめました。