コラム
【06.05.12】なぜ教育基本法の「改定」を急ぐのか
自民・公明が提出した「教育基本法改正法案」を議論するために、昨日、衆議院に特別委員会が設置されたことを、今朝のニュースで知りました。
何がなんでも、短期間に押し通そうという異様な与党の姿勢に、恐怖心すら覚えます。
朝、東京駅前ので街頭選でも、この問題で訴えました。
「今の教育基本法は、議論に議論をつくしてつくられたものです」
「国民すべてに関わる教育の土台となる基本法を変えようというのに、子どもの意見も、親たちの意見も、広く国民の意見を聞いた形跡もない」
「愛国心をめぐっては、批判の声が多数あがっているのに、なぜ押し付けるのか」
秘書時代に学んだ、今の教育基本法の議論を思い出します。
内容もそうですが、議論の姿勢が、今の与党とまったく違うのです。
焼け野原となり、学校の建物もなくなった、教えるべき内容も消え去った、その現状に号泣さえおこるなかでの議論。
戦争にひたすら突き進んだのはなぜなのか、国家のための人づくりが多数の犠牲をつくったという反省。
教育の現状に問題があるというのなら、なぜその現状にもっと真摯に向かわないのか。
国民の声に聞く耳をもたず、学校現場の問題から目をそらす、こんな政治家たちには教育を語る資格もないのではと思います。